木造2階+3階建て二世帯住宅の日当りを良くする設計
各々が近い将来二世帯で住まう予定の住宅で、ご兄弟が隣接して建てた2棟の二世帯注文住宅は、周辺土地形状がすり鉢状になっている底部分に敷地が位置し、周囲を建物に囲われているので、ご家族は日当りの悪さを心配していました。
2つの建物は一方が2階建て、もう一方が3階建てになりました。2階建て、3階建ての住まいにそれぞれ工夫をして明るいリビングになれるよう設計しました。
2階建ては、そのリビングを吹抜けにしてトップライトを設け、日射しを1階のリビングまで取り込めるようにしました。この吹抜けリビングは2階とその上のロフトまでを上下でつなぎ、家族の気配を感じられる空間となっています。
もう一方の3階建ての住まいでは、2階にリビングを設けて、その前面に広いバルコニーを広げ、陽射しをそのバルコニーを通してリビングに取り込めるようにました。
さらにそれぞれ他のご要望がありました。
2階建ての住まいでは、
・駐車場には屋根が欲しい。
・吹抜の透明な窓は外部から清掃したい。
・物干し場所は、洗濯機を2階に置くので近い位置に欲しい。
・室外機は目隠しをして欲しい。
・1階のリビングの窓は雨でも開けたいので、雨除けの庇が欲しい。
3階建ての住まいでは、
・2階のリビングの目には連続する広いバルコニーが欲しい。
・1階の入口には門構え的な雰囲気が欲しい。
・2階にある洗濯機から上下しないで物干しがしたい。
これらのご希望を叶えるために付け足したものが、2つの住まいをつなぐバルコニーでした。
バルコニーは敷地の前面道路一杯に面して、各々の住まいを覆って2棟を結び、外観から2つの住まいが1つの建物に見えるようになりました。
このバルコニーは屋根や庇、門、広場、物干し場になりました。
− 最新イベント情報 −
7/26(土)自然素材の木の家「江戸Styleの家」見学会・相談会のお知らせ @小泉拓也+栗原守
自然素材の木の家「江戸Styleの家」見学会・相談会を7月26日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。無垢の木や珪藻土などの自然素材でできた約27坪の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいです。約20年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。 住宅展示場の大手ハウスメーカーのモデルハウスとは全く違う空気が流れる木の家の中でゆったりと流れる時間を体感してみませんか...