和風住宅の仏間と仏壇壁面造作

平成27年6月に横浜の赤れんが倉庫で開いた展示相談会 建築家31会 vol.18 でお会いしたお客様の、昭和初期から住まわれている瓦葺きの住宅を建て替えることになりました。既存のお住まいには立派な仏壇が壁面に造り付けられていて、新たなお住まいにも仏壇を設けるご希望をいただきました。

既存の造作を再利用する

既存のお住まいの仏壇は、立派な造作品で、沢山のお供え物もあることから、建て替えられるお住まいにも、

  • 壁面の一部を利用して仏壇を設ける
  • 既存の仏壇の造作を再利用する
  • 仏壇のある部屋として区切れるようにする

というご希望をいただきました。

建て替えられるお住まいの間取りプランで、上記を叶えるように検討が進みました。

仏壇を壁面に造り付ける

既存の仏壇造作の部材を再利用しながら、新たな仏間に壁面造作の仏壇が設けられました。

既存の仏壇の造作を再利用する

再利用する仏壇の造作材は、既存建物の解体に先立って丁寧に解体され、梱包されて、安置されました。

再利用する造作材の解体は、解体を専門とする方に依頼しないで、建て替えられる住まいを造って下さる人に解体していただきました。

仏壇のある部屋として区切れるようにする

仏壇のある部屋(仏間)を、専用に設けることはしないで、日常はリビングとして使い、お坊様がお見えになりお経を上げてくださる日だけ仏間になるようになれないか?というご希望も加わり、広いリビング(一部応接室)を設け、そちらを可動の間仕切りで区切ることで、仏間を設けられるようにしました。

壁面の一部を利用して仏壇を設ける

仏間の壁面を利用して、仏壇造作を作っていただきました。日常は壁面となる部分は扉で塞がれていて、一見仏壇があるようには見えません。

周囲の可動間仕切り(襖)を閉じると、囲われた仏間となり、壁面の扉を開けると仏壇が現れます。

既存の仏壇の造作材を出来る限り継続利用して仏壇が再生されました。

下の各行文は 上記物件において設計工夫された他の部分の解説記事の題名リンクです。ご興味ある内容をクリックして解説記事をご覧ください。写真をクリックすると同物件の他の写真をご覧頂けます。

◆横浜の和風外観二世帯住宅

 

著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

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