内科クリニックの段差を無くすバリアフリー条例@大磯

湘南の大磯で代々内科診療をされている「脇内科医院」様から、医院建物の老朽化している一部を医院併用住宅に建て替えたいご相談をいただきました。

皆のバリアフリー街づくり条例

医院の建物は不特定の患者様が診療に来られる施設です。そちらでは皆さんに支障なく利用出来るように整備する神奈川県の条例「皆のバリアフリー街づくり条例」で基準に従って整備しなければならない施設です。

 ▶︎▶︎ 関連解説記事「内科医院のバリアフリー条例規制」

段差の解消=アプローチをスロープにする

建物には床に段差が沢山あります。雨水やゴミの侵入を防ぐためでもあります。

段差は健常者にとって支障になりませんが、身体に不自由なある方や車椅子を利用される方にとっては大きな障害で、建物に近寄れない場合があります。

床に階段や段差が必要なとき、高さの違いを緩い床勾配のスロープでつないで、段差を無くします。

木造建物は、建築基準法で床高さを土面から45センチ以上 離すように定められています。(木材に土面の湿気が触れないようにした場合は制限はありません)通常、地上1階の床に到達するには 段差ができます。

そこでスロープの設置が必要になり、スロープの広さは全体の間取りの「5分の1」の広さになります。

建物全体が広かったり、敷地に余裕が無いと、このスロープは医院の面積を圧迫するので工夫が必要です。

 ▶︎▶︎ 関連解説記事「医院の床高さを周囲地面と同じ段差なし下足バリアフリー@新築木造2階建てクリニック」

今回は既存建物の床高さと同一にするため、スロープを設けました。

出入口玄関扉は自動引戸

玄関の出入り口については、

  • 引き戸
  • 幅 80センチ以上 (車椅子の通行を容易にするため) 

が求められます。

感染症拡大防止策として患者様が直接手で扉を操作しないためにも、取手に触れることなく開閉する自動ドアになりました。

車椅子患者様も使えるトイレ

車椅子を利用される患者様もスムーズにトイレを利用できるように、

  • 扉の幅寸法
  • 扉の開閉を引き戸
  • 内部で車椅子が回転できる広さ
  • 手すりや洗面機器

が定められています。

規定内容に従って患者様用トイレが設けられました。

著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

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どんなふうにできあがっていくのか、どうやってつくられているのか…住まいの“なかみ”とは、出来上がった時には隠れてしまうところ。見る機会の少ない工事途中を見ていただくものです。 無垢の柱や梁などの構造材、Baubioとセルロースファイバーの断熱材、通気の工夫などの“なかみ”を実際に見ていただきながら詳しく説明をします。光設計の「呼吸する住まい」の“なかみ”を見ることができるいい機会ですので、是非ご参加ください。   会場:杉並区荻窪 「スロープ玄関の小さな木の家」 ...