企業本社オフィスビル建物の建替新築計画設計
◆都市計画道路上の旧本社ビル収用
都市計画道路であった所謂「マッカーサー道路」上に旧本社ビルがあった企業様が、近隣に土地を確保され、新たに本社オフィスビルを建替えられました。ご相談を頂いた当初に、建物の収用に関わるスケジュールをお聞きして、すぐに全体のスケジュールを仮定すると、少しの余裕もないことが判り、緊張した計画が始まりました。
→ 関連解説記事「都市計画道路上の本社オフィスビル建物収用」
◆本社ビルのプラン
企業様は各部に分かれていますが、各部門間の通信往来は、通信機器が向上充実した現代でも、しっかりとしたコミュニケーションを維持するために顔の見える伝達が求められました。そこで各部門をどのように配置してつなげるかを検討確かめながら、収まるプランが検討されました。敷地が広大であれば単純にひとつの平面に配置することが検討されたのですが、敷地の広さの制限があるために、各部門を上下に重ねなければならず、その検討検証が長く続きました。
→ 関連解説記事「本社オフィスビル建物の間取りプラン設計図」
◆建物の外観デザイン
本社である建物に対して、企業様からは落ち着いた「重厚さ」を求められました。最終的に外装素材を決める前に、何種類もの比較用の外観パース(完成予想図)を用意して確認をされました。
◆日射しを和らげるエントランスホール
長い時間執務をする部屋を建物の南側に配置しても、日射が強くて外壁ガラスがサングラスの様に色がついたガラスになったり、日中は日除けのブラインドが下がり放しになったりと、執務室の良好な環境が整えられていなかったり、光熱費を浪費している場合があるので、恒常的な照度・温湿度を確保出来るような執務室を目指しました。南側道路にエントランス吹抜けホールを設けて、その外壁にガラスブロックを採用し、陽射しの熱と光を執務室に和らげて取り入れるようにしました。
その他、様々な設計工夫を施し完成しました。
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