待合室椅子家具から考えるクリニック内装インテリアデザイン設計

愛知県名古屋市の「平安通クリニック」様は精神科心療内科のクリニックで、内装設計・工事監理を担当させていただきました。

クリニック待合室の椅子

クリニック待合室の椅子を選ぶとき、沢山の患者様に座っていただきたいので、ベンチ式の長椅子を選び勝ちです。しかし実際は詰めて座って下さいません。隣りの患者様と一定の距離を隔てて座られるので、長椅子の座れる定員の半分ほどしか座らないのが現実です。

個別の椅子のメリット

そこで、待合室の椅子を選ぶ場合、一人で座る個別椅子を選ばれるように提案しています。

理由は、

・間を空けずに座れる(他者を気にしないで済む)
・状況により椅子の間隔を調節して空けることができる

です。

吉村順三設計たためる椅子

「たためる椅子」(吉村順三氏設計)

医師先生は独り掛けの椅子を選んで下さいました。それは建築家 吉村順三氏が設計された「たためる椅子」という木の骨組みで作られた椅子です。

設計中の完成予想パース

設計中の完成予想パース

木の骨組みの木目調が、クリニック待合室の内装インテリアデザインの基調となりデザインされました。明るく かつ 暖かみのある印象になれました。

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著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

− 最新イベント情報 −

「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守

  調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。   ...