愛犬と暮らすための家リビングダイニングキッチンを変える住宅リフォーム

「ワンコと暮らす家」は、築10年ほどの木造住宅を購入されて、それをリノベーションすることで、クライアントの生活スタイル、好みにあわせた住いに変えようという計画です。

もともと1階にあったLDKは、南側隣地が近く採光も期待できないので、2階へ移し、2階は大きなワンルームとして、ご主人の趣味のスペースやわんこの居場所とともに、わんこが自由に遊び回れるフロアーにしています。

1階を寝室系、お風呂などの水廻りのフロアです。

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2階の大きなワンルームのLDK+趣味スペースの写真です。

既存の小屋組を活かして、濃い茶色の構造体と白い壁のコントラストのあるデザインとしています。

屋根の形は変えていないので、構造体はできるだけのこしていますが、プラン上どうしても抜きたい柱は抜き、補強を加えています。

もちろん、耐震壁量については、計算しなおして補強しています。

断熱材についても、壁天井を現場発泡ウレタンによる吹付けをすることで、隙間なく断熱をしたうえで、省エネ等級4レベルとしています。

_DSC0123ワンコが自由に走り回れるフロアーですが、キッチンやパントリーには入ってもらいたくないですよね。

キッチン入口には、低い引戸を用意しています。

 

 

 

 

 

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既存では2階は寝室系のフロアで、ダイニングキッチンとなるあたりは、客間としての和室でした。

 

 

 

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新しくなったダイニングキッチンです。
左奥にはパントリーと納戸が続きます。

 

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左写真が、既存の1階キッチンです。

LDKになっているので、広々としていますが、キッチン自体は、北側に面した階段下なので、現在の考え方からすれば、家族のための大切な食事を作るには、ちょっと寂しい感じです。

右の写真が南に面した既存リビングの大きな窓ですが、開けるとすぐ前が隣地で、とても気持よく開けていられる窓ではありませんでした。

そこで2階にLDKを持っていったわけですが、この場所は、シューズクロゼット、ウォーキングクロゼット、化粧部屋へ変わりました。

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かなり広い衣装部屋(ウォークインクロゼット)です。もともとキッチンだったところは、窓の位置を変えて、化粧コーナーとしています。右置くのアーチの出入り口からは、洗面脱衣、浴室へとつながっています。

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南側の窓のあたりは、シューズクロゼットとなっています。靴を床に脱ぎ並べて置くそうですが、右の扉全てが靴箱で、奥右手に入ると衣装部屋で、この明るいスペースで靴もはいた状態での衣装確認ができるようになっています。

左窓にかかる斜め材が、耐震補強の筋違です。

南側に窓が多過ぎて、耐震上のバランスが悪かったために、シューズクロゼットの窓に補強をさせてもらいました。

「ワンコと暮らす家」の竣工写真はこちらからご覧になれます。

磯村一司+政本邦彦
ギルド・デザイン一級建築士事務所

著者情報

磯村 一司 + 政本 邦彦磯村 一司 + 政本 邦彦

磯村 一司 + 政本 邦彦 いそむらかずし まさもとくにひこ

株式会社ギルド・デザイン
一級建築士事務所

風や光、素材の扱い方、住宅としての生活のしやすさ、それらをバランスよく、シンプルでさわやかで心地よい、その上で、建主さんの考える一つ先のデザインを提案します。

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