旗竿地でも豊かな間取りになった建築家のアイデア設計

旗竿地で建った住まいの具体例を見ながら、旗竿地の良さを引き出して家づくりを実現してください。

  • 旗竿地でも豊かな住まいにするアイデア工夫
  • 旗竿地のデメリットをメリットにする設計例

展示相談会では実例の模型と写真を展示して、設計させていただいた建築家本人がご説明致します。

旗竿地の住宅に吹抜けを挿入して日射光を取り込む家「Pockt」(小林武)

お客様の旗竿地に建てる住宅へのご希望は、

  • プライバシーがしっかり保たれること
  • たっぷりお日様を取り込めること
  • 収納がたくさん有ること
  • 寛げて飽きずに住めること
  • 帰りたくなる家になること

でした。

設計者として、この旗竿地を見ながら、お客様のご希望を呪文のように繰り返し唱え、行き着いたイ メージが「ポケット」でした。 

ポケットにはジーパンのポケット、ジャケットのポケット、バックのポケッ ト、ビリヤード台のポケット、カンガルーのポケット、ドラえもんのポケット などなどあります。前記したポケットはいずれも、袋状の小さな物入れを意味しますが、ポケットには大切な物を仕舞える機能性と高いプライバシーの性質も合わせ持っています。また、冬の寒い時のポケットの中のぬくもり、恋人のポケット に手を入れる感情など、ポケットには特別な思いを抱かせる魔力もあると思います。そんな心地良いポケットのような家をイメージして提案をしました。

お客様は当事務所へ依頼する前はハウスメーカーなどを巡り提案を受けていたようですが、何か物足りなさを感じていたとその後、話してくださいました。私は特に奇抜な提案とは思っていませんが、シンプルなコンセプトと判りやすい建築計画に共感を得れたと思っています。 

一般的に旗竿敷地は、まわりが家で囲まれているので光の取り入れに大きな工夫が必要です。 そこで今回の計画では、南側を大きなポケットの入り口に見たてて極力広い庭とバルコニーを設けました。そしてそのスペースに降り注ぐ日射光を最大限、屋内に取り込め るように大きな開口を設けめした。特に庭に面したリビングの吹き抜けは、まるで大きなポケットに包まれたような心地良い感覚が生じるように演出(ハイ サイド窓・シンプルな天井)が施してあり、家の奥まで光や風を運んでくれる様考えました。

旗竿地に隠れ家の設計デザイン「ロフト付賃貸木造アパート」(北島俊嗣)

土地のかたちが旗を支える棒とはためく旗のようになっている「旗竿地(はたざおち)」で、サラリーマン大家さんが土地購入から始めて賃貸アパートを建てました。

施主大家さんは居住者様が帰宅するのが楽しみになるような「隠れ家のようなアパートにしたい」とご希望されました。敷地内の通路となる旗竿部分が緩やかな円弧を描いているので、アパート建物の外壁が道路からでも見えるので、外壁をレンガ積みのような素材で落ち着いた雰囲気にして、外部照明を電球色の照明にして暖かみのあるものにされました。

著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

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「江戸Styleの家」オープンハウスのお知らせ 2024 年11月30日(土) @小泉拓也+栗原守

「江戸Styleの家」オープンハウスを11月30日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。約19年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。自然素材の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいの雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 *「江戸Styleの家」はエコの取り組みでグッドデザイン賞を受賞しました。 *2021年12月「渡辺篤史の建物探訪」、「突撃!隣...