窓について@菰田晶
本日、最終回となりました。
窓は大きさ、形状、形式、材質、色々選択肢があります。同じ開口サイズでも壁に対して開ける位置・ガラスの種類などで印象が大きく変わります。中からの眺めだけではなく、外観の印象にも大きな影響をあたえる窓は、いつもいつも考えていて楽しく、そして悩ましいモノです。
ここ数年で住宅用アルミサッシの防火性能で問題がみつかり、実はいま大変な過渡期なのですが、世間では意外に知られていないかもしれません。設計者はそれでずいぶん振り回されてきました。
今まで防火認定がとれていたサッシが実は性能を満足していないことが発覚し、新たな検査が始まっています。現段階で認定の取れている窓は非常に小さく、種類が少なく、コストが上がっています。防火地域・準防火地域では、以前に比べると大きな開口が開けられなくなってしまいました。各サッシメーカーが今必死で開発・試験を繰り返していると思いますが、以前のような大開口ができるサッシが出てくるのにどの位かかるか…。
そうはいっても、新しい商品が出てくるのをじっと待っているわけにはいかないので、こんな時だからこそ使えるものの中で工夫をして、今まで考えなかった窓の開け方も考えてゆかないとなと思っています。そういった工夫や思考も設計者の職能ですからね。
1週間お付き合い頂き、ありがとうございました。
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調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪、長期優良住宅認定の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...