窓について@菰田晶

本日、最終回となりました。

窓は大きさ、形状、形式、材質、色々選択肢があります。同じ開口サイズでも壁に対して開ける位置・ガラスの種類などで印象が大きく変わります。中からの眺めだけではなく、外観の印象にも大きな影響をあたえる窓は、いつもいつも考えていて楽しく、そして悩ましいモノです。

ここ数年で住宅用アルミサッシの防火性能で問題がみつかり、実はいま大変な過渡期なのですが、世間では意外に知られていないかもしれません。設計者はそれでずいぶん振り回されてきました。

今まで防火認定がとれていたサッシが実は性能を満足していないことが発覚し、新たな検査が始まっています。現段階で認定の取れている窓は非常に小さく、種類が少なく、コストが上がっています。防火地域・準防火地域では、以前に比べると大きな開口が開けられなくなってしまいました。各サッシメーカーが今必死で開発・試験を繰り返していると思いますが、以前のような大開口ができるサッシが出てくるのにどの位かかるか…。

そうはいっても、新しい商品が出てくるのをじっと待っているわけにはいかないので、こんな時だからこそ使えるものの中で工夫をして、今まで考えなかった窓の開け方も考えてゆかないとなと思っています。そういった工夫や思考も設計者の職能ですからね。

1週間お付き合い頂き、ありがとうございました。

菰田真志+菰田晶
有)菰田建築設計事務所

菰田真志+菰田晶  リレーブログ記事

著者情報

菰田 真志 + 菰田 晶菰田 真志 + 菰田 晶

菰田 真志 + 菰田 晶 こもだまさし こもだあき

有限会社 菰田建築設計事務所

毎日を心地よく機能的に暮らせる建物。 街に調和しながら趣のある建物。 思わずニンマリ微笑んでしまう建物。 わくわくする建物。 そんな建物を生活スタイルや価値観を伺いながらひとつひとつ創ってゆきます。

− 最新イベント情報 −

オープンハウス(完成見学会)8/23 松原のスパイラルハウス @七島幸之+佐野友美

この度、アトリエハコ(@七島幸之+佐野友美)で設計監理を行った「松原のスパイラルハウス」が完成致します。 お施主様のご厚意によりオープンハウス(完成見学会)を行わせて頂く運びとなりました。     私鉄線路脇の敷地。 ふとした瞬間にそこにある電車の往来の光景を、 光と音による「スピード(=今この瞬間の時間)」のスペクタクルとしてポジティブに捉えて、 そのエネルギーを「位置エネルギー」として住宅内に保存すべく、空間構成をスタディした。 自然光が射す明る...