超狭小地で木造3階建て注文住宅を建てるアイデア工夫
今日は先日上棟した、小さくても夢がいっぱい詰まった家のお話。
北区に建設中のこの住宅は車2台がやっと止められるくらいの大きさの敷地です。
そこに木造3階建ての家を建てることになり、現在工事中です。
木造の場合、3階建てになると法律が厳しくなり、構造・仕上・防火などのレベルが人段階アップします。当然コストも高くなるのですが、コンパクトな敷地の場合は高さ方向に建物を大きくする以外選択肢はありません。
もちろん鉄骨やコンクリートという方法もありましたが、それほどお金をかけたくない、という方針だったため木造としました。
コンパクトな敷地の場合、建物のカタチが複雑になりがちです。
敷地が道路に面している場合は、道路斜線制限という法律で建物の立面的なラインが規定されますが、3階建ての場合は少し道路からは離しても3階の部分が斜めになり、道路沿いめいいっぱいに建てると2階の部分から斜めのラインが出てきます。
また敷地が四角くないので、平面的にも斜めの壁が出てきます。
そんなこんなで、外形はちょっと不思議な、都会的な形状の家になる予定です。
さらに内部はスキップフロアとなっていて、3次元の形状は複雑な家になりました。
設計していても頭をひねることのあるこの家。建て方はうまくいくのか、少しばかり心配しながら建て方の日を迎えました。
建て方の日。
SE構法という柱と梁などの接合部を鉄の金物でつなげる構造としていたので、直角でない接合部や斜めの梁などがちゃんと納まってくれるのか、チェックしに現場に向かいました。
微妙な角度であっても、ひとつひとつ特注の金物を用意してあるので、建て方の精度はかなりのもの。鉄骨造と同じ精度といっていいかもしれません。
屋根の形状はあまりに複雑だったので、くみ上げる順番を間違えて、やり直ししていましたが、それ以外は順調に予定通り1日で上棟しました。
春には完成する予定です。オープンハウスを実施しますので、またこちらでご案内いたします。
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「江戸Styleの家」オープンハウスのお知らせ 2024 年11月30日(土) @小泉拓也+栗原守
「江戸Styleの家」オープンハウスを11月30日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。約19年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。自然素材の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいの雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 *「江戸Styleの家」はエコの取り組みでグッドデザイン賞を受賞しました。 *2021年12月「渡辺篤史の建物探訪」、「突撃!隣...