上下分離都市型二世帯住宅(世帯を繋ぐ屋上のある上下分離型二世帯住宅)の地盤改良と地中埋設物@余田正徳

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世帯を繋ぐ屋上のある上下分離型二世帯住宅】は建築家31人×3works/vol.8で出会いスタートした、都市型の二世帯住宅です。各世帯は上下分離型です。

クライアントの融資の関係で、設計開始から竣工まで1年に満たないタイトなスケジュールが提示されました。二世帯住宅なので同時に2件の住宅を設計しているのと同様に計画に時間がかかる中、打合せ・提案・訂正を短期間で何度も繰り返し行い設計内容を詰めていきました。要望とコストがあわない時も見積の調整をクライアント・施工者と共に行い何とか予算内に収めるなど、いくつもの山を乗り越え、2014年3月末の引渡を目指し、ようやく本格的に工事が始まりました。

着工から約半月が経ちましたが、現状は地盤改良工事(*1)、根伐(ねぎり)工事(*2)を終え、基礎工事の準備をしているところです。
写真は根伐工事中のものですが、大きな石がトラック1台分出てきました!
やはり土の中は掘ってみないとわからないものです。
この大きな石は地中埋設物と呼ばれ、撤去しなければ工事を進められません。
撤去するには時間と費用がかかります。地中埋設物の撤去は通常、見積書には計上されないため、撤去費用はクライアントの負担となります。また工期も伸びるため、地中埋設物は無いに越したことはないのですが、掘ってみなければわからないという厄介者です。

*1:地盤の支持力(建物を支える力)を大きくしたり、沈下を抑えるために、土の性質自体を改良・改善する工事。今回は柱状改良を採用しています。

*2:基礎をつくるために、土を掘削する工事。

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YODAアーキテクツ 余田正徳

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