31会での家づくりーひなたの家〜現場編〜内覧会のご案内 @七島幸之+佐野友美

今週のリレーブログを担当しています、アトリエハコ建築設計事務所です。
もうすぐ完成する住宅「ひなたの家」

〜現場編〜

設計がひと通りまとまると、次はいよいよ見積もりです。
今回は、建設地域や工事規模・難易度などを踏まえて、3社の工務店を選定して、見積もりを依頼しました。
各工務店から受領した見積書から項目・単価を抽出し、Excelで比較表を作成し、詳細に金額をチェック。
それぞれの工務店に、他社よりも数量・金額がアップしている項目を指摘し、減額ができないか交渉です。

狭小住宅の場合、各工事項目の数量が少なく繰り返し作業も少ない為、一般的な「坪単価」の目安があまり当てはまらないので、
コストダウンのためには、相見積もり(競争入札)による各単価の比較検討が何よりも有効です。

その後、お施主さんは、無事、その内の一社と工事請負契約の締結。
見積もりと同時進行で、地区計画の届出、地区計画の容積緩和認定申請、建築確認申請の手続きを粛々と進め、確認済証を取得。
お施主さんと出会ってから1年2ヶ月ちょっと経ったある日、ついに地盤改良工事、基礎工事に着手です。

動き出すと、少しずつですが着実に、現場は進んで行きます。

上棟後は、丁寧な大工さんによる施工で順調に進みました。
お施主さんも、毎週末のように現場へ足を運び・差入れてくださったようです。

上棟の際はお施主さんと立ち上がったばかりの梁の上に登ったり、スイッチコンセント・照明位置の最終確認をしたり、
更に工事が進んでからは、造付家具・キッチンの寸法を最終確認したり、階段の落下防止手摺の位置の確認をしたり・・・
今となっては、それらの一つ一つが良い思い出です。

そうやって進んできた現場もようやく完成に近づき、
この度、お施主さんのご厚意により、内覧会を行わせていただく運びとなりました。

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都市区画整理事業が進む街の中の、鰻の寝床。

街の歴史がスタートしたばかりのような均質でフラットな住環境のなか、
生活の定位の手がかりを、太陽の光に求めました。

天窓が切り取る光が、その時々の位置にその時々の輪郭を描き、
その情景がこの場所に固有性を与えます。

住まい手が、住戸内のさまざまな場所にそれぞれの居心地を見出し、
それぞれ固有の時間を感じることができるような住宅を目指しました。
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■日時:2020年11月14日(土)10:00〜16:00
■場所:東京都足立区六町 つくばエクスプレス線「六町駅」より徒歩7分程

お引き渡し前の大切な住宅です。以下ご注意くださいますよう、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

※マスク着用をお願いします。
※こちらで用意している手袋とスリッパを着用し、汚れ・キズ等ご注意ください。
※小学生以下のお子さんは大変恐縮ながらご遠慮下さい。交代でご覧いただくなどのご協力をお願いします
※敷地に駐車場はありませんので近くのパーキングをご利用ください。路上駐車はご遠慮ください。

ご興味ある方は、ご連絡ください。
案内図をお送りさせて頂きます。

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著者情報

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七島幸之 + 佐野友美 ななしまゆきのぶ さのともみ

アトリエハコ建築設計事務所

詩的にシンプルな、それでいてユーモラスな建築をつくりたいと考えています。 要素を削ぎ落とすのではなく、生活の為の設えがさりげない在り方で生活を彩る、シンプルな家。 姿カタチや空間の佇まいに住まい手の個性が垣間見えるような、唯一無二の「生活の容器」を自由で柔軟な発想で追求します。

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