家の廊下に洗面コーナーとスタディコーナー勉強学習机がある注文住宅

 

廊下に洗面コーナーとスタディコーナーがある家

「子供がお友達を連れて帰宅した時、みんな手を洗ってね!と言い易い場所に洗面器を設置したい。」「限られた面積の住まいであっても、狭苦しい場所で顔を洗ったり、歯を磨いたりするのは残念だ。」設計時にお聞きした施主奥さまのお話は、暮らしをみつめる具体的課題でした。

洗面台がお風呂の脱衣室にあるだけでは、確かに使いにくい時があります。しかし、あちこちあっても無駄。いっそうのこと、部屋で無く廊下のような場所、家族や来客も必ず通る分かりやすい階段付近に洗面台があると、実は一番機能的なのではないか?と、なりました。

階段とリビングとキッチンに繋がる短い廊下。ちょっと広めなこの廊下には、同じような理由でスタディコーナーも設置。部屋にこもって作業する感じでもない、かといってリビングで書類やノートを広げるのも片付けるのも中途半端だ。物書き調べもの等家事も出来て、子供たちがお絵かきや宿題を始めたら、直ぐに見てあげられるのもこの場所。

借景の緑も目に飛び込んできて心地いい。洗面コーナーとスタディコーナーがある廊下は、風通しが良く視線も抜け、とても伸びやかな空間です。洗面上部には収納付きの鏡。スタディ・カウンター上部にはたっぷりの書棚。それぞれ収納がしっかりあることで、雑然とし過ぎない工夫も大切。動線としての廊下が、大事な暮らしの拠点に進化したと言えます。
@心地よい風と緑のある家

古川達也
古川都市建築計画一級建築士事務所


撮影:古川達也


撮影:塚本浩史

 

著者情報

古川 達也古川 達也

古川 達也 ふるかわ たつや

古川都市建築計画

住まいが安心で心地いい。そして住まいに感動がある。 そういう家づくりのお手伝いをしたいと思っています。

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この度、設計事務所アーキプレイスで設計監理しました『回遊動線のあるつくばの家』(木造2階建)が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。 つくば市の新旧入り交じる住宅街に建つ、3人家族のための住宅です。 リモートワークが広まり家で過ごす時間が長くなる中、ご夫婦それぞれの仕事場でもある住まいには、より快適に暮らしていけるよう、ゴロンとできる和室、本棚のあるヌック、子供と遊べる南の庭などの場所をちりばめています。 オープンハウス(完成見学会)...