冬暖かく夏涼しい住まいの冷暖房設備を住宅内部に水蓄熱する-イゼナ
建築家31会は、来たる5月12日(土)12:30〜、下記のテーマで設計者本人と材料納入会社様とのトークショーを行います。
水に蓄熱?
冬暖かく、夏快適な住まいをつくるためにぜひ知っておきたい「蓄熱」という考え方を紹介します。
住宅内に快適温度を蓄えるという新しい発想に適した材料が「水」でした。この機会に「水蓄熱」という手法を私たちと一緒に考えてみませんか。
トンネルと同じ
「蓄熱」を身近に体感できるところといえばトンネルです。寒い季節にトンネルに入るとほんのり温かく、暑い季節にトンネルに入るとひんやり涼しく感じます。これは大地の熱容量を利用してトンネル自体が「蓄熱」している証拠です。その昔、私たちの祖先は洞穴を住まいとして使っていました。雨風がしのげて、冬暖かく夏は涼しいことを知っていたのだと思います。
そのように考えると、木造住宅にももっと自由に「蓄熱」することが出来れば、もっと快適な暮らしが可能になるのではないでしょうか。
実はその蓄熱に適した材料が我々の身近にある「水」でした。
水はコンクリートと同じ体積ならコンクリートの2倍の熱を溜めこむことが出来ます。
水はその他にも、
- 自然対流
- 音の減衰効果
- 捨ててもゴミにならない
などの、水ならではの多くのメリットを持っています。
これらの水の性能に着眼し、木造住宅に蓄熱構造を設けるために開発された蓄熱材が「アクアレイヤー」です。
下の写真の、床の下地となる木の棒=根太の間に詰め込まれている銀色の袋が水蓄熱の「アクアレイヤー」です。木造の床下の隙間部分に設置できるので、余計なスペースは要りません。
床下の根太間に設置すると、一軒当たり 1t ~ 3t 程度の熱容量「蓄熱」を確保することが出来ます。
このアクアレイヤーの優れた蓄熱力は、間欠的にしか使えない太陽の熱を効率的に蓄えて、継続的に利用する ことを可能にします。
より快適な住まいを追求すると、「蓄熱する住宅」はこれからの時代に欠かせない考えになるのかもしれませんね。
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この度、アトリエハコ(@七島幸之+佐野友美)で設計監理を行った「ひなたの家」が完成致します。 お施主様のご厚意によりオープンハウス(完成見学会)を行わせて頂く運びとなりました。 この住宅は、建築家31会の家づくりイベント「建築家31会 展示・相談会・ワークショップ vol.30 at 江東区文化センター」をきっかけにスタートした ご夫婦とお子さんのための住宅です。 都市区画整理事業が進む街の中の、鰻の寝床。 街の歴史がスタートしたばかりのような均質でフラット...