リフォーム工事・竣工@栗原守+小泉拓也
今週のリレーブログを担当します「一級建築士事務所 光設計」の小泉拓也です。
「呼吸する住まい」をご提案、お手伝いをしています。今週のリレーブログでは
リフォーム工事について書いてみたいと思います。よろしくお願いします。
リフォームのご相談をいただいてから設計の打ち合わせを6ヶ月、解体工事から竣工まで6ヶ月。短期間での工事というイメージがありますが、素材や作り方など大工さんや建築主さんと吟味して進めていきましたのでとても快適な空間に仕上がりました。リフォームを選択するご家族のご希望を大切にしながら適切な工法や素材、快適な空間つくりをご提案しています。
屋根に太陽熱利用温水システムを設置しています。太陽で温められた不凍液が給湯器内の水をお湯にして家中で使えるようになります。太陽光発電より熱交換利用率が高くガスの使用量を抑えられます。災害時には最大200ℓある貯湯タンクの水も利用できるというメリットもあります。
玄関の床タイルと階段上部の落とし掛けを既存のまま残して、建築主さんの想い出を残しながら月桃紙仕上げの壁で明るく仕上げました。以前リビングに入る扉にあったステンドグラスも間仕切り壁に入れて明かり取りに再利用しています。
以前は薄暗かったキッチンをリビングとワンルームにして開放的で明るい空間にリフォームしました。天井と腰壁はくりこま杉の羽目板張り、薩摩中霧島壁、床はナラ無垢フローリングです。大工さん製作の造り付け家具は建築主さんのご要望がつまっています。
広縁と和室を1室にして明るい和室に変わりました。既存の神棚や床柱、玄関の明かり取り障子に使われていた竹桟を再利用して長年の記憶を次の世代に引き継ぐように計画しています。「もったいない」というだけでなく家族の想い出を次の世代につなげるという「SDGs」な家づくりにもなります。
光設計/栗原守+小泉拓也
− 最新イベント情報 −
「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守
調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...