『間取りの模範回答』寝室を分けるなら、気配くらいは感じられる程度に@小林眞人-その2
建築家31会の新刊『間取りの模範解答』P64〜P65 に、
小林眞人の設計した個人住宅の間取りが掲載されています。
誌面では伝えきれなかった解説や完成写真などを加えて、解説致します。

この事例は階により完全分離した二世帯住宅の1階親世帯の部分になります。
私の経験では住宅に対する要望で年齢があがるにつれ、夫婦別寝室の要望が高くなってきます。
夫婦関係の悪化ということではなく、個々の睡眠の質を向上させたり、
ライフスタイル・生活時間のズレや健康状態に応じた選択肢としてその要望が高まるのです。
ただ、さらに高齢になってくると互いの健康状態を気遣う必要が生じてきます。
別寝室にすることでよりストレスなく生活できているのですが、
逆に気づかないうちに体調の変調をきたすという危険性も
考慮にいれざるを得なくなってくるのです。
そう考えると仕切り・分離の程度を状況により可変できることの重要性が高まり、
その具体的な方法として
2つの寝室を隣り合わせ、完全に仕切ることもできるし
気配程度判る様にドアを少しだけ開放しておく といった状況に応じた仕切り方ができる
のが引き戸だと考えています。
この事例ではこの引き戸をベッドの足元側に設け、クローゼット内に完全に引き込むことで
完全にオープンにした状態でも緩やかに分離をしています。
前ページ(P23〜24)の家でも
2階のベッドルームは同じ様に引き込み戸で分離可能な設えになっています。


− 最新イベント情報 −
2月28日(土)住まいの「なかみ」構造見学会のお知らせ @小泉拓也+栗原守
どんなふうにできあがっていくのか、どうやってつくられているのか…住まいの“なかみ”とは、出来上がった時には隠れてしまうところ。見る機会の少ない工事途中を見ていただくものです。 無垢の柱や梁などの構造材、Baubioとセルロースファイバーの断熱材、通気の工夫などの“なかみ”を実際に見ていただきながら詳しく説明をします。光設計の「呼吸する住まい」の“なかみ”を見ることができるいい機会ですので、是非ご参加ください。 会場:杉並区荻窪 「スロープ玄関の小さな木の家」 ...


