旧家屋の建替えで既存丸太梁を新住宅に再利用してみた

今週ばとろぐ担当の幸田真一です。

現在進行中の住宅のお話をします。

写真は見るからに年期の入った思い入れのある住宅。

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新しく建て替えるのは嬉しいけれど、この思い入れのある建物の部材を新築のどこかに再利用できないか。最初にヒアリングした時にご主人はそのようにおっしゃいました。

確かに内部を拝見すると手の込んだ欄間や障子、職人の手作業や遊び心を感じるものがいっぱいあります。一方でそれらを再利用することに夢中になり以前と様変わりしない建物も実は望まれていない。

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そこでクライアントと相談して、居間の南面に露出し、長年下屋を構造体として支え、家族の団欒を見届けてきたであろう、この丸太の梁桁を再利用することに。再利用する箇所は、玄関ポーチの屋根を支える桁としてです。この圧倒的な存在感を生かしつつ、さりげなく、でも日々その存在を感じられるような部分に。

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建物解体後、倉庫に運ばれた長さ7メートルの丸太梁。その全貌を見て、量感というかなんというかその存在感にちょっとびっくりしました。

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柱接合のホゾや垂木掛けの欠損などの状態を確認、今回の新築で実際に再利用できるのかをチェックしました。大工とも相談の上なんとか使える目処がつき一安心。

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汚れも酷かったので一度炭汁洗いをしてもらい、綺麗な状態に戻します。

 

さあ、いよいよ工場での手加工も終わり建て方を迎えます。

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柱との接合部分の刻みもバッチリのようです。

垂木をかけて野地板を張り、新しい家でも役割を与えられた丸太梁。

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仕上がりにはクライアントも大満足、感慨深い眼差しで見つめておられました。

これからは家族や来客を招き入れるこの新しい玄関先で、ご家族のことをこの先もずっと見守ってくれることでしょう。

既存部材を再利用するのは正直大変なことが多いです。コストだってかかります。でも玄関先でこの丸太を見上げながら繰り広げられるであろう会話を想像するとチャレンジしてよかったな、と思います。

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幸田真一
幸田真一建築設計事務所

URL: http://www.kodas-architects.comEmail: mail@kodas-architects.com

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