光を取り入れる @岸井 智子

今週のリレーブログを担当するmeenaxy designの岸井です。今回は光の取り入れ方について工夫した事例をご紹介します。

戸建住宅の設計をするときには、採光に関してもリビングなど主要な居室から優先的にレイアウトが決まることが多く、廊下、小屋裏などの空間はどうしても暗い空間になりがちです。しかしちょっとした工夫でこれらの空間に光を取り入れることができます。

この住宅では2階の小屋裏部分をフリースペースとして利用しています。窓は設けられませんが、屋根にトップライトを設けることで明るい空間としています。なおこのトップライトは2か所設けられていて、開放すると夏場の住宅全体の換気にも有効なものです。

さらに床を一部FRPグレーチングとし、この下にある1階の中廊下にも自然光が入るようにしました。暗くなりがちな中廊下ですが、日中の明るさを自然光で確保できています。

 

夜には逆に、1階中廊下の照明がグレーチングから2階を照らします。

 

meenaxy design一級建築士事務所

https://www.meenaxy.com/

著者情報

岸井 智子岸井 智子

岸井 智子 きしい ともこ

meenaxy design
一級建築士事務所

対話の中から、その場所や人だからこそある事柄を発見し、 お客様とともにオリジナルな空間を作っていきます。

− 最新イベント情報 −

「江戸Styleの家」オープンハウスのお知らせ 2024 年11月30日(土) @小泉拓也+栗原守

「江戸Styleの家」オープンハウスを11月30日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。約19年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。自然素材の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいの雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 *「江戸Styleの家」はエコの取り組みでグッドデザイン賞を受賞しました。 *2021年12月「渡辺篤史の建物探訪」、「突撃!隣...