木造3階建て共同住宅賃貸アパートの設計

都市計画道路がある敷地

杉並区にお住いの大家さんが、永福駅徒歩3分の敷地を新たに購入して賃貸アパートを建てました。敷地の前面道路は、将来拡幅される予定のある都市計画道路でした。

新たに計画する建物が、都市計画道路の中にある場合は、建物の構造は木造か鉄骨造で、かつ3階建て以下で計画しなければなりません。(都市計画道路が施行される時、すみやかに建物が収容されるため、とされています。)

木造3階建て共同住宅

上記の都市計画道路の制約、大家さんの賃貸アパート事業の予算条件から、建物は木造3階建ての共同住宅という形が選ばれました。

建築基準法による特別な規制は、

・木造3階による構造設計計算
・敷地内避難通路の確保
・各住戸に2m2以上の避難用バルコニーの確保
・3階住戸の避難用バルコニーは前面道路の面するように設置
(※多少の規制緩和がありました)

があります。

敷地内避難通路の確保と3階避難用バルコニーの規制は、間口より奥行きの長さが長い敷地においては、計画が行い辛い規制です。規制により、住戸の面積を削らなければならない場合もあります。

 → 関連解説記事「木造3階建て共同住宅賃貸アパートの建築設計図」

大家さんのこだわり

様々な規制により、大家さんはご自分が予想した住戸面積を多少下回ったようです。ただ、大家さんとしては、満室と高額家賃の維持を目指して、様々な工夫を凝らしました。

 → 関連解説記事「変形地に木造3階建て賃貸アパート満室のこだわりの間取り」

水廻りとリビングを分ける

入居者さんの快適性を求めて、キッチン・風呂・洗濯・トイレの水廻りの部屋はリビングと分離させました。リビングは独立していて、扉を開けないと水廻りの部屋には行けません。生活のメリハリを住戸の中からも確立してほしいという大家さんの願いでもありました。

各室違う間取りにする

全部で8住戸になったアパートですが、入居を考えている方に自分に合った住戸を選んでいただくためにも、全住戸の間取りを全て異なるものにしました。大家さん側の都合では、全住戸の間取りを変えることで、入居者さんが家賃の高い安いの比較をできないようにするためでもありました。

収納を増やす

敷地が元々整形な形ではなかったために直角でない隅部になる部分があったので、その使い勝手を良くするためにも、収納を各所に設けました。さらに入居者さんに、家具収納を購入しなくても住み始められることも重視しました。

様々な工夫により、完成後 直ぐに満室になり、満室を続けられている模様です。

 

北島俊嗣
北島建築設計事務所

 

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