震災復興@前田敦
震災から2年、復興が遅れている日本ですが、震災は世界各地で起こっている現象でもあります。
2006年5月27日に発生したインドネシア/ジャワ島中部地震により、ジョグジャカルタでは、多くの被害者と世界遺産の被害がでました。
中でも17年前に訪れた
仏教寺院:ボロブドゥール と ヒンドゥー教寺院:プランバナン も被災したのを映像で見たときはとても残念な気持ちでいっぱいになった。
地震で被害のあったプランバナン寺院群は、ジョクジャカルタ市の東方17km(車で約20分)に位置し、 9世紀後半~10世紀初頭 (856~c.900)に建造された見事な建築物である。
ヒンドゥー教の3大神を奉ったこの寺院群は、「Para(たくさんの)」+「Brahmana(僧侶)」の造語で、「プランバナン」と言われる。
形態としては、人の情念(炎)のようにも見えるシルエットが印象的であり、“建築の力” を感じさせられたものだ。
ヒンドゥー教の3大神とは、(創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァ) である。
その中での最強神は『破壊神シヴァ』とされている。
つまり『破壊』にはそれだけ大きな力がいるということでもある。
自然の脅威はそれほどの力をもっているから
物理的な壊滅を目の当たりにすることになるのだが
それでも制度や既得権という人為的なものを破壊することはできない。
復興に必要な制度や既得権の破壊には
最強の『破壊神シヴァ』並のパワーを必要とするのであるが
新しい政権には『破壊神』として復興のための破壊を期待したい!
そんな状況下であっても復興のために既に創造が始まっている
“建築の力” は創造や希望ために役立てたいものである!
そしてその先駆者の一人
建築家:伊東豊雄氏が建築界のノーベル賞といわれる米プリツカー賞を受章されたのは希望の光となることでしょう!
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