設計雑感(暦) @前田敦

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元旦には表参道の軸線上に太陽が昇り、そして沈んでいく・・・
暦と空間とが宇宙規模で結ばれる。

カレンダーが生活に入り込んできて
暦との関係がますます稀薄になってきた。

そのものには記号的意味しか持たない数字に置き換えることで
国際的標準として活用できるカレンダーはなくてはならない存在である。

一方、暦というのはその地域の生活風土と共に育まれてきたので
人々の生活の基準になっていて、
日の出、日の入り、月の出没による潮の満ち引き等の情報が盛り込まれ
自然とともにある生活を近年まで行っていたことがわかる。

自然と対峙してきた20世紀文明は、カレンダーに沿って進んできたため、
この暦とかけ離れていたことが原因の一つであろうと考える。

僕は常々、ハウスメーカーの建てる住宅と我々建築家が手がける住宅の違いの一つに
「カレンダー」と「暦」の違いがあるように感じていた。

汎用性の高さが要求されるハウスメーカーが手がけるのは「カレンダーの住宅」
自然や独自の生活スタイルに合わせて空間を作り出す建築家が手がけるのは「暦の住宅」
だからこそ多様な空間がそこに創出されるのだと・・・

前田敦
前田敦計画工房

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