浸水に対する対策2 @菰田真志+菰田晶

今週のリレーブログを担当しています菰田建築設計事務所の菰田真志(こもだまさし)です。

今回は昨日に続いて浸水対策について書いてみたいと思います。

弊社の設計した 「桜区の家」 この家の建つ地域は近年は浸水の被害はありませんでした。実際に設計が進む中で浸水のことは古い話だからとあまり気にしていませんでした。(30年以上前の記録があるだけでした。)

ところが昨年の台風19号のときに浸水被害が有りました。
当時、設計の最終段階でしたので冷や汗をかきましたが、その時の状況を鑑みて設計変更をして見積・着工とすすめることができましたので、ある意味では運が良かったのかもしれません。

台風の直後に現場を確認に行き、ちょうど家の外にいた前の家の方の話や、まだ乾ききっていない塀や電柱の汚れの位置などを測り、実際の浸水深さを確認しました。

塀の跡

電柱の跡

このときの状況を確認したことで以下の設計変更を行うことになります。
・建物高さを変更せずに基礎の天端をあげる
・床下への水の流入を止める基礎仕様
・玄関が高くなることでできる段差をアプローチの変更でできるだけゆるやかにする
・家の外周部に設置する設備関係の浸水対策

さらっと書きましたが、最終段階でのこの変更はけっこう大変です。といっても無視できない内容ですので変更の時間をいただいてすすめることになりました。

・・・続く

(有)菰田建築設計事務所
菰田真志 + 菰田晶
http://www.archi-komo.co.jp/

著者情報

菰田 真志 + 菰田 晶菰田 真志 + 菰田 晶

菰田 真志 + 菰田 晶 こもだまさし こもだあき

有限会社 菰田建築設計事務所

毎日を心地よく機能的に暮らせる建物。 街に調和しながら趣のある建物。 思わずニンマリ微笑んでしまう建物。 わくわくする建物。 そんな建物を生活スタイルや価値観を伺いながらひとつひとつ創ってゆきます。

− 最新イベント情報 −

「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守

  調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。   ...