浸水に対する対策1 @菰田真志+菰田晶
今週のリレーブログを担当します菰田建築設計事務所の菰田真志(こもだまさし)です。
今回は数回に分けて浸水対策について書いてみたいと思います。
最近よくニュースや話題に上がる「〇〇年に一度の」という災害の規模を形容する言葉があります。近年の気象の状況が今まで感じていたものと変わってきたなというのを裏付けるように、今まで経験がないような災害も増えてきています。特に土地にまつわる災害などは一度起こると大きな被害を与える可能性もあります。
家を建てる土地を購入するにあたってそういった事を気にする方も当然増えています。ただ、新規に購入する場合には慎重にしらべて選ぶことができますが、現在お持ちの土地がある場合にはなかなか条件の良い土地を新たに購入して建て替えるというわけにはゆかないものです。現在所有の土地に建てる場合であっても、そのなかでできる限りの計画をしてゆく必要があります。
まず、どんな災害の可能性があるのかということを調べるのに、よく知られている市区町村が作成した「ハザードマップ」をがあります。多くは過去に浸水被害のあった地域とその程度が色分けされているものです。これを見ると、浸水被害の多くは川沿いからその周辺の低い場所を示しています。かなりの確率で地形図と一致してきます。これを見ると、ハザードマップで色付けされていない場所でも、そのごく周辺では被害をうける可能性があるということが解ります。
市区町村が公開用につくったものは市町村のHPに掲載されていますが、国土交通省が作成した「重ねるハザードマップ」というHPがあります。
重ねるハザードマップより
(国土交通省 国土地理院 応用地理部 地理情報処理課)
いろいろな災害の種類を自分で選んで重ねることができるようになっていて、覗いてみると非常に面白いです。
関東地方でも荒川水系・利根川水系の周辺に赤い範囲が広がっていて、普段あまり考えていない水害も可能性が有ることが解ります。拡大するともっと局地的な状況も見られるので興味の有る方はぜひ見てみてください。
※弊社のHPにも、過去に「土地について」という土地探しのときの情報収集のアドバイスを書いたページがあります。ぜひ御覧ください。
導入として災害の可能性を確認する方法から入りましたが、実際に家を計画するにあたってなにを考える必要があるのかということが大事になります。
次回は実例を紹介してゆきたいと思います。
ありがとうございました。
(有)菰田建築設計事務所
菰田真志 + 菰田晶
http://www.archi-komo.co.jp/
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