天から降りそそぐ 「光」 のクリニック @田中功一+佐藤美欧
コロナで新築住宅が激減するかと思っていましたが、
蓋を開けてみれば、2020年の住宅着工戸数は、
20%程度の落込みにとどまり、
さらに、高級輸入車の販売台数も、
過去最高を記録したそうで、
2極化が進んでいるんだと感じています。
弊社(378A)では、コロナの影響なのか(?)
医院建築のご相談件数が、大幅に増えました。
もうすぐ完成するクリニックのご報告です。
■天から降り注ぐ「光」のクリニック
以前、北欧を旅行した折、住宅、図書館、教会、公共施設等のいたるところで、
真夏にもかかわらず、ハイサイドライトやトップライトから降り注ぐ、
熱のない明るい光の「心地よさ」を、体感しました。
建物の用途によって、その「心地よさ」の性格は様々ですが、
一応に感じられるのは、
光による圧倒的な包容力 (包まれる安堵感のような心地よさ) だったと思います。
日本では、室内環境の計画をする上で、その気候から夏は言うに及ばず、
冬の明るさ(光)」以上に、過酷な夏の酷暑(熱)への対応が大きなウェイトを占めます。
この気候条件下で、あの熱のない明るい光の「心地よさ」を体感してもらうことはできないか。
そんな思いが常々ありました。
↑待合室。2つのトップライトと、天井の周囲にまわる間接照明
■自然光と、間接照明のバランス。
北欧では、自然光が乏しい冬、トップライトの周辺に仕込まれた照明器具が、
あたかも自然光のように、室内を明るく包み込んでいるのをよく見かけます。
今回は理由こそ異なりますが、自然光(トップライト)と、間接照明を併用しています。
日中の照度としては、トップライトの明るさで十分に賄えますが、
壁を明るく照らす、間接照明(コーニス照明)を併用することで、
天井が軽く浮いて見えるとともに、空間全体が、明るく温かみのあるものへと仕上がります。
一級建築士事務所378A
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