時間のデザイン 10年 今がやりどき太陽光 @滝川淳
家は50年使えるように、と思って設計するものの家族や周辺環境の変化を
正確に予測できるわけではありません。
それでも可能な限りの想定をしておき、事前の準備をしておく。
また予算を抑えるためにも基本的な骨格をまずはつくる、これが重要です。
植栽、外構、こども部屋の間仕切りなどは後工事。
先日も竣工して7年たってやっと隣に家ができたので、
庭先の塀や植栽の相談にのって下さいというお声かけをいただきました。
最近多いのが太陽光発電のための対応。
値段が下がってきたとは言うものの新築時に導入するにはやっぱりまだ高いので
将来設置できるように下準備だけしておくのです。
パワーコンディショナーまでの空配管、と盤の位置の確保、
そして何より重要なのが屋根材の選択でしょう。
写真にあるのは10年前に建てた「ギャラリーのある家」。
当時は高くて手が出せなかった太陽光発電ですが、
全国的に見ても日照時間の長い山梨ではぜひ使いたいと
南向きの片流れの屋根だけ用意しておきました。
そこに昨年太陽光発電を載せました。
振り返ってみればたまたまではありましたが、
金属板の横葺きにしておいて正解でした。
屋根の防水層に穴を開けずに施工することが可能だったのです。
これを機に太陽光発電のための屋根材の選定に慎重になったのは
言うまでもありません。
将来への対応をどこまで想定して準備をしておけるか、
これも建築家の重要な役割だと考えています。
− 最新イベント情報 −
オープンハウス(完成見学会)大きな窓の緑道沿いの家 3/8(土) @石井正博+近藤民子
この度、設計事務所アーキプレイスで設計監理しました『大きな窓の緑道沿いの家』(木造2階建、神奈川県相模原市)が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。 南側の緑道に面した旗竿変形敷地に建つ木造2階建ては、お隣の母屋と呼応するデザイン(チューダー様式)で踏襲されています。2階リビングの緑道に大きく開いた木製窓と傾斜屋根の垂木現しの天井が特徴の住まいです。 日時 :2025年3月8日(土) 10:00~17:00 場所 :神...