建替え新築できない土地の木造住宅スケルトンリフォーム
今週のリレーブログを担当しますギルドデザイン一級建築士事務所の磯村です。
ここのところギルドデザインでは、リフォーム、特にスケルトンリフォームの依頼が多くなっています。
スケルトンとは、骨格を意味する言葉で、建築物の場合では、構造体のことになります。ですから、スケルトンリフォームというと、仕上げだけでなく壁や設備も取り払って、骨組みである構造体だけにして工事するリフォームのことです。そこまで解体しなくても、外壁や屋根などは残して、内部の壁や設備を全て取り払ってするリフォームもスケルトンリフォームとしていると思います。
今年も1棟の木造スケルトンリフォームのお住まいをお引き渡ししましたが、また新たに木造スケルトンリフォームの現場が始まっています。どちらも、実は建替のできない家なのです。
建替しないで、リフォームするというのは、いろいろな事情があるものです。予算的に、新築までは費用が出ないという方もいれば、とても大切にしてきた住まいだから、残しながらも住みやすく手を加えたいという方、建替ると現時点での法律では面積が小さくなるという方、などいろいろですが、今回お話しする現場は、法律的に新築の建てられない敷地のため「建替できない家」なのです。
新築当時がどういう事情だったかはわかりません。新築できない土地に建てられた家を現在所有されていて、住んでいらっしゃる。そういう家は築年数も4〜50年と、とても古い家が多いです。
今回のクライアントも、まだ住み続けたいとお考えですが、それだけ建物が古いと、耐震性や断熱性、設備の痛みなど、不安なことや生活のしづらいことが多いのはよくわかります。
そんな「建替できない家」で始まった現場の様子を、少しお話ししたいと思います。
− 最新イベント情報 −
オープンハウス(完成見学会)回遊動線のあるつくばの家 3/20(祝) @石井正博+近藤民子
この度、設計事務所アーキプレイスで設計監理しました『回遊動線のあるつくばの家』(木造2階建)が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。 つくば市の新旧入り交じる住宅街に建つ、3人家族のための住宅です。 リモートワークが広まり家で過ごす時間が長くなる中、ご夫婦それぞれの仕事場でもある住まいには、より快適に暮らしていけるよう、ゴロンとできる和室、本棚のあるヌック、子供と遊べる南の庭などの場所をちりばめています。 オープンハウス(完成見学会)...