設計事務所の引越し事情1 @石川 利治
今週のリレーブログを担当する石川利治です。年末から年始にかけて事務所の引越しを行いましたがそのバタバタの様子を恥ずかしながらお伝えしようと思います。よろしければお付き合い下さい。
弊社は2007年の2月に法人化したので、2024年で約17年が経ちます。会社立ち上げのタイミングに合わせて、入居時には既に築40数年経っていた赤坂に建てられたマンションの1室を活動拠点としました。
水と緑が生い茂る高橋是清翁記念公園 木々の背後に見える白い建物が入所していた赤坂中央マンション
場所は青山一丁目駅と赤坂見附駅の中間に位置する、高橋是清翁公園と草月会館の間の道を青山通りから一筋奥に入った6階建てRC造の建物で、その最上階の南西に向いた角部屋でした。
入口から作業室方向を見る
作業室の南西開口部
大通りに近い割には草月会館の裏手にあたるためか、自動車の騒音などは殆ど感じない位の静けさがあり、南西の2面に窓が設けられていたため、明るくて風通しが良く(もっとも夏は灼熱地獄でしたが・・・)樹齢数十年の高木が生い茂った隣地の木々を目出ることができる都心のオアシスの様な環境でした。特に公園に面した西側は神宮外苑方向だったため夏は神宮花火が見えるなど見晴らしも良く、周辺の環境との繋がりを室内から感じられる一体感がありました。
また、週末はオフィスワーカーが殆ど居ないため、居住地としての赤坂の街となります。車の交通量も減り静けさが一層増し、良好な住環境へと姿を変える居心地の良さを感じておりました。
そんな中、この周辺一帯で「赤坂七丁目2番地区再開発事業」が立ち上がったことを令和2年に知らされました。街区全体で3つの築年数の嵩んだ集合住宅3棟が旧耐震(1981年以前の耐震設計)で、概ね10年を掛けてその対処方法を住民の方々が協議して来た様です。再開発の計画が概ねまとまり、環境アセスメントに取り掛かった段階で、居住者への説明会で概要説明を頂きました(マンションの理事会などに出席していれば、事前に知ることができたかもしれませんね)。新たな計画では街区内の建物は全て解体し、高さ150m級の超高層マンションと事務所、商業施設が入る低層棟で構成された新たな街が出来上がる様です。公開空地も大きく取られ、緑化も積極的に行われる様で、弊社が入居していたマンションは緑地へと様変わりするようです。コロナ禍で外出がままならなくなる時期とちょうど重なり、事務所から少し距離を置いて仕事をしていた事もありましたが、ゆくゆくは引越しを行わなければならないことを意識せざるをえませんでした。
打合せ室から作業室を見る
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「江戸Styleの家」オープンハウスを11月30日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。約19年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。自然素材の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいの雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 *「江戸Styleの家」はエコの取り組みでグッドデザイン賞を受賞しました。 *2021年12月「渡辺篤史の建物探訪」、「突撃!隣...