内と外との関係性 @菰田真志+菰田 晶
今週の「リレーブログ」を担当します、「菰田建築設計事務所」の菰田 晶です。
前回は植栽・外構について書きました。
大げさなものでなくとも、玄関前にちょっとした植栽スペースがあるだけで季節の変化が感じられ、毎日の出入りでほっこりした気分になります。
↑「三軒茶屋の家」の玄関まわり
植栽:en景観設計株式会社
今回は内から見る視点で書きたいと思います。以前リレーブログで「窓について」として取り上げたことがあるのですが、窓には様々な要素がありますね。光や風を通す性能的な面はもちろんのこと、当然「見る」という行為も重要です。都市では見ることよりも見られないことに重きが置かれることもありますが、借景があればそれを見たいですし、ちょっとした隙間から見える緑も嬉しい。楽しめる景色がなければ空を見るのも良い。
菰田建築設計事務所の設計した建物からいくつか見てみたいと思います。
↑「大沢の家」のリビング・ダイニング
川沿いにある桜の木に一目惚れした敷地での計画。この景色を室内に取り入れて日々楽しむために、建物の位置や向きや形状を考え配置し、建物内の部屋の位置を決定しました。
↑「松庵の家」リビング・ダイニング
周囲を建物に囲まれた、旗竿敷地に建つ住宅。隣地の屋根を越えて目線に入らない高さや、建物の隙間をねらった位置や、空を見上げる位置に窓を配置しています。
詳しくは以前のリレーブログをご覧下さい。
↑「よろいばりの家」のリビング・ダイニング
お隣と視線が合うことのないように空に向かって大きな窓、また隣の借景を覗ける窓を配置しています。
↑「太田窪の家」のリビング・ダイニング
桜並木の続く通りから少し入った敷地に建つ住宅。角の窓のからは敷地の接する道の先につながる桜並木が…。
詳しくは以前のリレーブログをご覧ください。
このようにひとつひとつの住宅にそれぞれの建主さんの希望があり、適した窓があり、その先の景色につながっています。
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「江戸Styleの家」オープンハウスのお知らせ 2024 年11月30日(土) @小泉拓也+栗原守
「江戸Styleの家」オープンハウスを11月30日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。約19年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。自然素材の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいの雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 *「江戸Styleの家」はエコの取り組みでグッドデザイン賞を受賞しました。 *2021年12月「渡辺篤史の建物探訪」、「突撃!隣...