家のカタチ どう決める?@小林武

KOB建築設計事務所の小林と申します。
今回は家のカタチについてお話をしたいと思います。

家のカタチを決める要素は間取り、ロケーション、法規制、性能、予算など多岐にわたりあります。近年はピンタレストなど世界中の家の写真が検索でき、家づくりをされる方は、一度はどんな家がいいかな~と検索した事があるのではないでしょうか?広大な敷地で法規制がゆるく、予算がたくさんという場合は自由度の高いカタチが作れますが、当事務所に依頼されるのは都市部の方が多く土地価格が高価(坪数百万以上)なので法規制いっぱいに土地利用される方が多いのが実情です。そうすると高さ制限やプライバシー確保など制限がかかり、希望のカタチにならないケースが出てきます。しかし、そこはプロである我々の腕の見せ所でもあるのです。下の写真は当事務所の一角ですが、計画段階で1/50も模型を作成してクライアントとカタチの共有に努めています。

 

模型

模型はCGなどの歪みの誤解など無く純粋なカタチになります。しかし、模型なので実際のヒューマンスケールを想像して見る事が大切です。
実際出来上がると空から見る事はほとんど無いわけなので、家に帰って来たシーンなどを想像して道路や庭から、家がどのようなボリュームに感じるかがポイントだと思います。

私が計画している時に特に大切にしているのが平屋、2階建て、3階建ての高さや間口方向(幅の広さ)のボリュームバランスに対して屋根形状と窓サイズや位置を決める事です。間取りとリンクする大切な確認です。ひとつづつ自分でクライアントが喜んでもらえるかを考えながらこの作業をしています。

建築家には夢を現実にする力が必要だと思います。その期待に応えていきます!

著者情報

小林 武小林 武

小林 武 こばやし たけし

KOB建築設計事務所

たまには空を見上げませんか?たまには逆立ちしませんか? お気に入りの靴を履いて出掛ける時って少し気分がスゥーっとして気持良くなる事があります。 些細な事かもしれませんが,こんな[何と無く良いね]を常に考えて建築設計をしています。 この何と無く良いねと建物にかける費用は必ずしも比例しません。比例するとしたらその行為に関わる人たち(顧客・設計者・監理者・施工者)の発想や情熱また努力だと思います。 その中で私たちKOBは機能性・安全性・設計者の立場の独立性をまず第一に考え,それから一歩先にある心地よさや感動を求めて一つずつ丁寧に考えて皆様の期待に応えていきたいと思います。

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