ショールーム見学③ @栗原守+小泉拓也
今週のリレーブログを担当します「一級建築士事務所 光設計」の小泉拓也です。
「呼吸する住まい」をご提案、お手伝いしています。今週のリレーブログでは
窓・玄関ドアのショールーム見学について書いてみたいと思います。よろしくお願いします。
住まいの快適な空間を演出する窓は、省エネによる高性能な断熱性が求められるようになりました。Low-E複層ガラスを使用して、フレームはアルミだけではなく樹脂製のものが普及しています。防火の指定のある地域では玄関ドアにも防火性能の認定をうけた商品を選びます。気になる防犯機能についても確認できます。お施主様だけでは見るだけで決められないことが多いので、建築家と一緒に見学することをお勧めします。防火窓にする必要があるか確認
お住まいになる場所が防火の指定をうける地域かどうか事前に調べておく必要があります。防火窓にする場合、網入りガラスを入れたりサッシの製作に制限がかかることがあります。玄関ドアで気に入ったデザインがあっても防火の対象外だったりします。
サッシのフレームの色
外壁の色のイメージが決まっていると比較的決めやすいのですが、設計段階だと迷っている状態で決めにくいと思います。5種類くらいある中で汚れの目立たない濃い色を希望しておいて、街並みを歩きながらイメージを固めるように提案しています。室内側と外観の色を変えられる商品があります。
操作性
窓の種類には引き違い窓からスライドしてあけるすべり出し窓、上げ下げ窓などたくさん展示してあります。実際に開け閉めして操作しやすいか確認してみてください。大きな取手がついていて開口サッシが楽に開けられたり、ハンドルをくるくる回すと開け閉めできたりします。電動シャッターをつける場合は音を確認してください。見落としがちな網戸についても確認が必要です。
玄関ドアのデザイン
木目調やシンプルなものまで多彩です。明かり取りのガラスが入っていたり、風が通るように小窓がついているものもあります。実際に開け閉めして確認できます。
玄関の鍵
昔ながらのシリンダー錠での鍵の開け閉めが一般的でしたが、電気錠を選ぶ方も増えてきています。車の鍵のようにポケットに入れたままボタンを押すタイプ、タグを近づけて施解錠するタイプ、スマホ操作や顔認証ができるものもあります。停電時など非常用の時のために鍵はいつも持っていないといけなかったり、電池式の場合は交換が頻繁で面倒などの声もありますが、生活スタイルにあったものを選んでほしいです。断熱性能や温熱環境を重視して具体的な数値でグレードを決めていくことも可能な窓・玄関ドアです。光と風を取り入れる窓や家に迎え入れてくれる玄関ドアは、交換するのが大変なのでしっかり確認したいものです。
光設計/栗原守+小泉拓也
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