ショールーム見学① @栗原守+小泉拓也
今週のリレーブログを担当します「一級建築士事務所 光設計」の小泉拓也です。
「呼吸する住まい」をご提案、お手伝いしています。今週のリレーブログでは
キッチンのショールーム見学について書いてみたいと思います。よろしくお願いします。システムキッチン編
毎日使うものだからお手入れのしやすさや収納量の確保、機器の性能にもこだわりたい。お施主様とお話をしていて一番ご要望が多いのがキッチンかもしれません。どこのメーカーも同じで使えれば良いとは思いつつも、ちょっと大きめのフライパンがあるが何処に入れておこうか、浄水器を使っているがカートリッジの交換が奥にあって面倒、水栓のまわりや壁の目地が汚れて掃除が大変など…。設計のときにはそのようなご希望を反映させて提案するのですが、図面やサンプルで見るより実際に見て触ってみるとイメージがつきやすくなります。
システムキッチンを提供しているメーカーはたくさんありショールームがあるところがほとんどですので、お施主様の希望に合うところを提案してまず見てもらいます。できれば提案した建築家と一緒に見に行くことをお勧めします。※これから説明する内容はメーカーによって対応できない事象もあるのでご了承ください。
キッチンの幅とカウンターの高さ
図面で配置されている間口がどのくらいなのか、カウンターの高さが一般的な高さの85㎝で作業しやすいかを確認します。微調整できることもあります。カウンターとシンクの素材は人工大理石とステンレスのどちらかで選ぶことが多いです。
扉のデザインと取手
色の種類が豊富で迷ってしまう扉は、鏡面仕上げや木目調などグレード別に分かれていて費用も違います。室内と調和のとれた感じにするか家具のアクセントとするか好みが分かれるところです。ハンドル取手や取手の出っ張りが気にならないライン取手という扉の上部につけるものがあります。色や材質、形状など各メーカーによって様々です。
キッチンパネル
コンロや水栓のまわりの壁にはキッチンパネルを貼ることをお勧めしています。大判パネルなので目地が少なく汚れがついても拭き取れます。各メーカーで柄や色が違いますので好みのものがない場合は選ばないで建築工事で選択することも可能です。
水栓+浄水器
タッチレスやホース付き、浄水付きなど形状や機能はさまざまです。お鍋が洗いやすいか、水はねが気になるかシミュレーションしてみてください。
設備機器
食器洗い乾燥機は節水の効果が良いのですが音や時間が気になることもあります。生活スタイルにあわせて選択したいものです。調理機器はガスコンロとIHコンロが選べます。グリルレスタイプやコンベックを組み込むことも可能です。レンジフードはデザインの凝ったものを提供しているメーカーもありますが、やはり掃除が面倒にならないものを選択したいです。
キャビネット
収納内にどのくらい物が入るのか確認します。引き出しタイプを提案することが多いです。包丁差しや小物をいれるトレーなども確認できます。操作性や取り外し方、内部にステンレスを張っているなど意外と気づくことがあります。ショールームではより良いものが見れるので、選択していると予算より高くなってしまいがちです。本当に必要なものなのかグレードを下げても良いところなのか、ゆずれないところはどこなのか建築家と相談してみてください。
光設計/栗原守+小泉拓也
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