設計雑感(秋) @前田敦
落ち葉の絨毯が演出する台地に、澄み切った少し肌寒い空気が心地良い・・・
秋と言えば落葉樹が主役となりますが、常緑樹も実は落葉します。
落葉の時期や期間が様々ですが、新陳代謝するためには落葉は必要で
むしろ健康な証しだと言えるでしょう。
既存樹木や新設樹木は住空間を創出する際にとても重要なアイテムになります。
雰囲気だけではなく、暑さ寒さの調整装置としても樹木の存在は環境全体を左右します。
つまり建築空間と一緒に考えるべき存在なのです。
個人的な見解ですが、樹木って居住空間の原型のように思っています。
人が木陰に佇んでいる姿をみると、さながら部屋のようです。
西洋文化によると、「room」の語源は森の伐採された場所、つまり「森の中の空地」です。
東洋文化的には「傘」のような空間こそが空間の原型のように思います。
分厚い「壁」で空間を創る西洋文化と
「屋根」を架構して壁を開放する東洋文化の違いがそこに在るように思います。
そんな考え方で設計した「木漏れ日屋根の家」は
既存樹木そのものが屋根だという発想によるものです。
丸く欠き取られた建築の屋根は、そこに樹木という屋根が存在しているのです。
この樹木は落葉樹なので、夏は日射しを遮り、冬は太陽光を家の奥深くまで導きます。
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2月28日(土)住まいの「なかみ」構造見学会のお知らせ @小泉拓也+栗原守
どんなふうにできあがっていくのか、どうやってつくられているのか…住まいの“なかみ”とは、出来上がった時には隠れてしまうところ。見る機会の少ない工事途中を見ていただくものです。 無垢の柱や梁などの構造材、Baubioとセルロースファイバーの断熱材、通気の工夫などの“なかみ”を実際に見ていただきながら詳しく説明をします。光設計の「呼吸する住まい」の“なかみ”を見ることができるいい機会ですので、是非ご参加ください。 会場:杉並区荻窪 「スロープ玄関の小さな木の家」 ...




