祠が敷地内にある注文住宅の家建替え計画設計図を実地縄張りで確認
今週のリレーブログを担当する石川利治です。
今回は2013年4月に行った31人会の分科会「建築家サロンin自由が丘vol.2」でお知り合いになったお客様と進めております[K-HOUSE]という戸建住宅のお話を中心に進めて行きたいと思います。1週間、宜しくお願い致します。
地鎮祭を無事に迎える事ができた様子を前回のブログでご報告させて頂きましたが、祭事と併せて「縄張り」の確認を行いました。これは、敷地の中で建物が実際にどこに建ち、どれくらいの大きさになるかを、ロープで地面に示し、図面との整合と、設計内容を実地に再現する際に問題があるかなどの確認を行うものです。お施主様、設計者、施工者の3者による立合い確認を行うため、着工前のタイミングとしては、地鎮祭に前後して行う事が多くなります。
今回の敷地には、南側の敷地境界中ほどに祠があります。この祠を玄関へのアプローチで拝める様に建物の配置計画を行いました。建屋本体と袖壁に挟まれたアプローチは細い露地状になっています。祠はこの袖壁の一部に設けられた開口から臨めます。
縄張りでは、この祠の位置と袖壁、開口の位置を実際の大きさと向きで確認しました。計画時に想定していた祠の位置と、実際の位置に若干のズレがあったため、開口の位置を調整する事にしました。
また、袖壁の基礎が祠、埋設配管に干渉する可能性があることが判り、基礎形状を調整する事にしました。詳細な敷地測量を行っていればこの様な事は無いのですが、既存母屋が敷地内になるなど、今回はそれを行う事ができなかったため、臨機応変に対応する事が必要になりました。
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