8月10日:非常勤講師と新規プロジェクトのエスキス


この時期は非常勤講師を務めている日本工学院八王子専門学校が夏休みに入るため、S学院にて2級建築士試験の受験者を対象に設計製図を教えています。
課題に沿ったエスキスを実際にプロジェクターに映しながら、その場で実演し、LIVEでその手順や方法を見せて解説します。

自分自身も27歳くらいのときかな、一級建築士を独学で受験、1年目は様子見を兼ねた記念受験でしたが、真剣に勉強した翌年に学科合格、設計製図試験もよくできたと思ったらあえなく不合格。。。
正解か不正解かはっきり答えがわかる学科試験と違い、設計製図試験は、どこが悪かったのか自分ではわかりません。。。

そこで角番である2年目の設計製図試験は先行して受験していた勧め受験予備校の両雄で NとS の両方通ったタマビの同期生の勧めでS学院に一緒に友人3人で通うことにしました。
専修大学会場での試験を終えて、3人で反省会をすると終えると、時間切れであそこを描き忘れた〜!などいくつかのミスをはっきりと覚えている。、ダメかも〜、なんていっていたら、12月24日妻の実家主催のクリスマスパーティに出かけようとポストをみるとなんと合格通知が! 今でもこれを超えるクリスマスプレゼントはありません。(笑)

で、建築家として独立、すると卒業生のなかから若手建築家何人がS学院の広告に起用されてその一人に選ばれました。
今の女優で一級建築士の田中道子さんのような感じで、ポスターや広告、PRグッズなどにしばらくの期間登場していました。
そんなご縁のなか、「教えてみませんか」とお誘いがあり、当時、教えるのが下手で(故・長島茂雄監督みたいな感じで、ボールがくるだろ、バットをこうすっとだしてパーンと打つんだよ、あれれ、なんでそれができないの!?」みたいな感じでした… 自分では自分のことを優秀だとか特別だとは思ったことがないのですが、あるスタッフから「私は中村さんとは違うんです、そんな簡単にできないです」と言われてハッとしました。。。)たくさんいたスタッフの指導に悩んでいたこともあり、きっと講師研修を通じて教え方、指導の仕方がうまくなるだろうと期待して、お誘いを受けることに。

人手不足だそうで頼まれて、人がいいものだから断れずに今年は土日の週2日、通っています。
仕事の途切れ目だしとちょうどいいと安請け合いしたところ、そんな時に限っていろいろな仕事が重なって入ります。
あんなに着工まで待たされた工事が同時期に着工、あるいは竣工し、新しいプロジェクトの相談や依頼が舞い込み、BIMによるワークフローへの切り替えと準備、9月には久々の海外研修旅行の準備などなど、。。。

講義の日は忙しいので、先日の候補地へのラププラン用にスタッフの溝口に敷地図を入力してもらい、その流れでたたき代用のエスキス(素案)を検討してもらい、できたというのでLINEで送ってもらって内容を講義の合間に確認しました。
たまたま公園横の敷地で、次の課題も公園に隣接した敷地だったため、受講生にも実際のできたほやほやのエスキスを世間話ついでに紹介したりしました。
そのスタッフの溝口も、タマビの同窓の後輩でもありますが、S学院の受講生で教え子でもあります。優秀だったので転職期間中とのことでスカウトしました。(笑)

どうやら8月はや休みなく働く感じです。まぁ、好きでやっているから大丈夫です。僕の先輩で建築模型やさんでYVチャンピンオンにもなった人の趣味がプラモデルだと聞いて、大
笑いしました。息抜きになるの!?「そしたら、バカだな〜、仕事の模型と趣味の模型とは全然違うんだよ」とのこと。(笑)
なるほど、今日、受講生からも先生がたは本業があって講師もして、いつ休んでるんですか〜!?と聞かれて、「うん、休みなんかないよ、強いて言えばこの講師が遊びみたいなもんかなぁ、キャンプ行ったって疲れるじゃん、一緒だよ、気分転換」と答えたところで、「ああ、自分もあの先輩と同じようなものか、時がつきました。。。(苦笑)

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1週間のリレーブログ、これにて最終回としたいと思います。ありがとうございました。
またの次の機会にお目にかかりましょう。

著者情報

中村 高淑中村 高淑

中村 高淑 なかむらたかよし

株式会社 中村高淑 建築設計事務所

■建築の力と可能性を信じる 〜建築家住宅に暮らす楽しさをみなさまに 「建築の力と可能性を信じたい…」そんな想いを胸に自らの事務所を設立しました。建築には皆さんの暮らしや社会をより豊かにするだけの力と可能性を持っていると信じています。 安心で快適、使いやすく愛される建築を提供していきたいと思います。

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