こだわり-2「家相」@田邉恵一

 前号で書き忘れたクライアントの「こだわり」の一つに「家相/風水」があります。

多くの場合、鬼門や裏鬼門を気にする方はいらっしゃいますが、しかし、深く考慮すると家相や風水にはいろいろなルールがあります。細かいルールには触れませんが、クライアントの生まれ月から家相の捉え方も考えも変わり、それは複雑です。

でも、建築家は概して「家相は昔の住まいづくりの教え・・とか、知恵・・」ととらえ、現代の設備や構造から考えると「気にする事はない・・・」とご説明する事も多いのではないでしょか。

私もその一人で、やはり計画の自由度の妨げになる場合もあるので、あまり気にしないのですが、クライアントの「こだわり」となるとそのルールの中で考えなければなりません。

でも、この「こだわり」をお持ちの方の住まいが、決して悪い訳ではありません。結果的にこのルールを守り、クライアントが満足し、また建築としてのコンセプト/デザイン性も表現できれば、鬼に金棒。

今回は家相/風水の「こだわり」を基にデザインした2つの実例を紹介します。

h09_pix_001h09_pix_003

h36_pix_001h36_pix_005

あまり「家相」を気にしない私も、この「こだわり」を持たれた方の住まいをお手伝いすると自宅のプランが気になり出し、納得したり、だから・・・?やっぱり・・・!と気になってしまい、だいぶ「家相」も得意になってきました。

著者情報

田邉 恵一田邉 恵一

田邉 恵一 たなべ けいいち

株式会社田辺計画工房

「家」を建てるという事は、ライフスタイルに必要な「場」を、敷地や環境の中で洗練された心地よい「建築」にしていく事です。 そのためには、どのように「家」で過ごしたいかをイメージされる事です。

− 最新イベント情報 −

「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」(長期優良住宅)完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守

  調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪、長期優良住宅認定の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...