内装インテリア造作家具の収納扉に洗練されたデザインの取手つまみを選んで付ける
建築やインテリアの中にある物の存在も気になります。
私が結構気になるのが家具・収納扉の取手・つまみのたぐいです。
絶対的なサイズは小さいのですが,取手・つまみの存在が,それがついている収納そのものの存在をも主張している様に感じられ,シンプルに見えなくなってしまうのです。
普通そこまで意識はしないと思いますが,「空間の印象をかたちづくる内装インテリアの細部ディテール」で書いた様に人間の潜在意識にはそう働きかけているのではないかと思うのです。
ですから,取手やつまみをつけずプッシュラッチといって扉を押すと中から扉が押され,少し開いて手がかけられる。といった金物を使う事が多いのですが,機能や頻度,あるいはお使いになる方の年齢などから常にそうする訳にはいかず,その場合,小さく・あるいは細くて持ちやすいデザインのシンプルなものを選んで使用する事になります。
昔はそういう金物もいくつかあったのですが,技術を持つ職人さんの引退とともに機械生産のものだけになってしまい。それもなぜか小さいサイズのものが年々廃版となり,常によい取手類がないのかを探し求めています。
私の思いを託し,小さくても指でしっかりと掴む事ができる取手(つまみ)を石川県の伝統産業の手業により商品化したもの(正規の販売にはもう少し時間がかかりますが)をご紹介します。
山中漆器の整形のツマミと輪島塗りの不整形のツマミでいづれも高さ15〜25㍉程度のものです
↑ 山中漆器のろくろ技術と刃物による加工技術を活かし,小さくても指がすべらない形状と加工のされたつまみです
↑輪島 塗り工房楽の乾漆技術により,指の形に沿った形状により小さくても指先でしっかりつまむ事ができます。
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中野区の「自然素材の平屋の木の家」は平屋の約33坪の住まいです。建築主さまのご厚意により2025年9/20(土)完成現場見学会を開催させていただくことになりました。リビングダイニングとつながる大きなデッキテラスで内と外の暮らしを楽しむことができる平屋の木の家です。 無垢の木や左官の薩摩中霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉などの自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを検討中の方のご参加をお待ちしています。時間指定で3組限定の見学...