自然や四季を感じるテラスのある暮らしのすすめ 3 @石井正博+近藤民子
今週の “リレーブログ” を担当している、設計事務所アーキプレイスの石井正博+近藤民子です。 「自然や四季を感じるテラスのある暮らしのすすめ」三日目は屋上にテラスのある住まいです。
坪庭さえ造ることができない狭小の敷地であっても、屋上まで上がれば、地上では得難い開放感を味わうことができます。特に都市部では屋上にテラスを設ける住宅が増えていますが、郊外の住宅であっても屋上テラスにはまだ開拓されていない魅力が潜んでいるように感じます。
『東京タワーと桜の見える家』[写真:ODELIC施工事例]のテラスは、都心の敷地いっぱいに建てた3階建て住宅の屋上テラスです。建物を建てることのよって生まれたもう一つの地面(屋上テラス)には、燦々と光が降り注ぎ、遮るものもないため風がよく流れ、地上では味わえない開放感に浸れます。また、都心ならではの夜景も楽しめます。
『5層なのに3階建ての家』のテラスは3階建スキップフロアの最上層に設けた屋上テラスです。3方を囲まれた住宅密集地に建つこの住まいで、唯一周囲の視線を気にすることなく自然とふれあえるこの屋上テラスは、子供達の遊び場でもあり、共働きご夫婦が仕事で疲れた体と心を癒してくれる場所にもなっています。
ちなみに、先日、世界遺産に登録されることが決まった国立西洋美術館。世界に散らばる他の17の建築とともに、近代建築の三大巨匠の一人である建築家ル・コルビュジェ(Le Corbusier)が手がけたものですが、実は、「屋上テラス」はル・コルビュジェが提唱した「近代建築の五原則」の中に「屋上庭園」として登場しています。都市化していく近代社会の中で、地表から離れた建物の屋上を庭園として、人と自然がふれあえる空間として利用しようと考えたわけです。
《近代建築の五原則》 1.ピロティ 2.屋上庭園 3.自由な平面 4.水平連続窓 5.自由な立面 ル・コルビュジェは国立西洋美術館にも屋上庭園を設けていて、開館当初は来館者に開放されていたそうです。上野公園の緑に囲まれ、空が近く感じられる屋上庭園を、世界遺産登録を機にぜひ、復活させてほしいものです。
四季を感じるテラスのある暮らしのすすめ 3 屋上にテラスのある住まい
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