四季を感じる住宅の作り方@幸田真一
今週のリレーブログを担当する幸田真一建築設計事務所の幸田真一と申します。
今回は、家づくりを進める時に、大きなテーマでもある外部との繋げ方についてお話ししてみようと思います。
一日の中で多くの時間を過ごすことになる、リビング。
住宅街といえど、週末などには都会の喧騒を離れてリゾート感を味わいながら家族とゆっくり過ごしたい、というご要望をお持ちの建主様は多いかもしれません。
でも実際、具体的にテラスやバルコニーで何をするのだろうと、本当にお茶を飲んだり、バーベキューをするのだろうか、、とイメージのわかない建主様がほとんどです。おそらく、希望通りしつらえたテラスでバーベキューをするのは少数かと思います。
そう考え直した方は、テラス/バルコニーは無駄だからと言って設えるのをやめてしまう方もいます。
そんな時は、吐き出し窓から連続する外部を意識するだけでも心が豊かになるからと、事例写真をお見せしながらお薦めしたりします。
テーブルを置くスペースが必ずしも必要なのではなく、四季を感じる植物の匂いや、風に揺れる草木を見ながら縁側のような空間も贅沢なものです。
足湯を設けた例だってあります。
このご要望にはちょっとびっくりしましたが、ゆっくりと庭木を楽しむという仕掛けとしてはとても良いアイデアかなと思います。
今
外部との繋がりは地上レベルだけではないです。屋上にルーフバルコニーを設れば、広大な空を感じながらビールを飲む楽しみができます。
家づくりにおいて、生活動線や収納量も特に大事だけれども、
日々の住まいを豊かにしてくれるちょっとした「外部との繋がり」を取り込むことも、積極的に考えてみてはいかがでしょうか。
− 最新イベント情報 −
オープンハウス(完成見学会)回遊動線のあるつくばの家 3/20(祝) @石井正博+近藤民子
この度、設計事務所アーキプレイスで設計監理しました『回遊動線のあるつくばの家』(木造2階建)が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。 つくば市の新旧入り交じる住宅街に建つ、3人家族のための住宅です。 リモートワークが広まり家で過ごす時間が長くなる中、ご夫婦それぞれの仕事場でもある住まいには、より快適に暮らしていけるよう、ゴロンとできる和室、本棚のあるヌック、子供と遊べる南の庭などの場所をちりばめています。 オープンハウス(完成見学会)...