四季を感じる住宅の作り方@幸田真一
今週のリレーブログを担当する幸田真一建築設計事務所の幸田真一と申します。
今回は、家づくりを進める時に、大きなテーマでもある外部との繋げ方についてお話ししてみようと思います。

一日の中で多くの時間を過ごすことになる、リビング。
住宅街といえど、週末などには都会の喧騒を離れてリゾート感を味わいながら家族とゆっくり過ごしたい、というご要望をお持ちの建主様は多いかもしれません。
でも実際、具体的にテラスやバルコニーで何をするのだろうと、本当にお茶を飲んだり、バーベキューをするのだろうか、、とイメージのわかない建主様がほとんどです。おそらく、希望通りしつらえたテラスでバーベキューをするのは少数かと思います。
そう考え直した方は、テラス/バルコニーは無駄だからと言って設えるのをやめてしまう方もいます。

そんな時は、吐き出し窓から連続する外部を意識するだけでも心が豊かになるからと、事例写真をお見せしながらお薦めしたりします。
テーブルを置くスペースが必ずしも必要なのではなく、四季を感じる植物の匂いや、風に揺れる草木を見ながら縁側のような空間も贅沢なものです。

足湯を設けた例だってあります。
このご要望にはちょっとびっくりしましたが、ゆっくりと庭木を楽しむという仕掛けとしてはとても良いアイデアかなと思います。
今
外部との繋がりは地上レベルだけではないです。屋上にルーフバルコニーを設れば、広大な空を感じながらビールを飲む楽しみができます。
家づくりにおいて、生活動線や収納量も特に大事だけれども、
日々の住まいを豊かにしてくれるちょっとした「外部との繋がり」を取り込むことも、積極的に考えてみてはいかがでしょうか。
− 最新イベント情報 −
内覧会のお知らせ@七島幸之+佐野友美【久我山のSunny platform house】
この度、アトリエハコ(@七島幸之+佐野友美)で設計監理を行った住宅が完成に近づき、 お施主様のご厚意により完成見学会を行わせて頂く運びとなりました。 【久我山のSunny platform house】 落ち着いた低層住宅地の私道突き当たりの敷地に建つ、ダンス教室併設の戸建住宅。 最大容積確保、2台分の駐車場、家族と教室生徒のアプローチ、内部の借景及び近隣家屋とのバッファーとしての庭空間… 限ら...


