建築家との家づくりの進め方_プレゼンまで@磯村一司
建築家31会は、建築模型展や建築相談会、ホームページやフェイスブックなどを通じて、家づくりを考えている方々からお話を伺ってきましたが、その多くの方が建築家との家づくりは初めてで、建築家との家づくりって、住宅メーカーさんや工務店さんとの違いは何なのか、どんな風に進んでいくのかと、よく聞かれます。
住宅メーカーさんや工務店さんとの違いは、Q&Aに任せて、建築家との家づくりって、どんな風に進んでいくかを、今回、お話ししてみたいと思います。
とっかかりが敷地探しのお手伝い、ということもありますが、敷地が決まっていれば、建築家による家づくりの進め方は、だいたい似ています。
建築家の仕事は、その敷地の持つ条件を調べ、計画する住宅に求められる法的な条件を調べるところから始まります。
建蔽率や容積率、防火地域、北側斜線、道路の巾などで、住宅の規模、防火性能などが決められていますから、ここが間違うと違ったものになってしまいます。
敷地の法的条件を確認するとともに、建主さんの住宅へのご要望を、しっかりと伺います。
建主さんの生活の仕方は、まったくまちまちです。生活に対しての考え方、家族構成、好きなデザインや素材感、住宅の中で実現したいこと、趣味や来客の多寡、物の量なども伺います。イメージ写真を見せていただくこともあります。
建築家との家づくりを考えていらっしゃる方は、ご要望をだいたいはっきりと、持っていらっしゃいますが、お話を伺いながら、ここで一度整理する感じですね。
諸々の情報に基づいて、プレゼンテーションをおこないます。
プレゼンまでの時間は、建築家によって違いますが、2週間から1ヶ月といったところでしょうか。
プレゼンテーションでは、平面図、断面図、立面図などの間取りや建物形のわかる図面、他には模型やスケッチ、考え方を伝えるコンセプト図などをみていただくことが多いと思います。
これも、建築家による表現方法の違いがありますが、時間をかけて考えた案を、出来るだけしっかりとお伝えするための提案にかわりはありません。
プレゼンまでの流れは、だいたいこんなところですが、費用などがいつから発生するかというと、建築家によって、これも、まちまちです。
住宅計画についてのご相談に、費用のかかることは、まずないのですが、そこから先、敷地の条件調査からは、建築家の業務として、費用が発生してくることも多いようです。
プレゼンテーションについても、費用が発生することの方が、多いようですが、設計契約をしていただいてからという建築家と、契約の前に別途費用でおこなう建築家がいます。その別途費用も3万円〜10万円と建築家によって違っていますので、それぞれの建築家にお問い合わせ下さい。
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