注文住宅の空調エアコン設備の省エネルギーと電気代費用コスト

単純な考えで

なにが単純な考えで?というと、設備のお話です。

空調設備は凝りだすと非常に複雑で大掛かりなシステムになってきます。
もう当たり前になってしまいましたが24時間換気に関しても、
全館24時間換気システムのようなことを入れることもありますが、
全館空調をなどをしない限りは必要ないかなと(個人的には)思います。
我々はトイレや洗面などの換気扇を兼用して24時間換気の計画を行うことが多いです。
※もちろんその場合、F☆☆☆☆で十分と考えず、
※よりシックハウスになりにくい素材を、
※建築材料だけではなく家具なども含めて
※積極的に使ってゆくことは必要になります。

最近は太陽光発電やそのほかいろいろな高価な機器を入れたうえで元を取ろう的なセールストークも耳にします。正直な感想としては「とれるわけがない」という感想です。
取れないとは言いませんが、よっぽど条件がそろわないとムリでしょう。
当初のイニシャルコストをランニングコストの差額で割ってゆけば
簡単にコストの回収期間が計算でますが計算上でもかなり長い期間がかかります。
10年以上なんてあたりまえです。
しかもそのうち機器のメンテナスの時期がやってきて、
更に時期が長くなるということになります。

運がよく大当たりな機器でメンテナンス時期が長いということも無くはないですが、
(ちなみにうちの給湯器はそろそろ20年です!)
最近の機器は家電化していますので、壊れるときは電気部品ということが多く、
部品保管の7年を超えると途端に修理ができなくなってくる傾向があります。
そんなことを考えると、元を取る的な考えは非常に難しいと思います。

我々が太陽光発電などの相談を受けた時には、
「元はたぶん取れませんが、初期費用をプラスで負担できる余裕があれば、
住んでからのランニングコストを抑えられますよ」という説明をしています。

空調や電気にかかわらず、複雑なシステムはイニシャルコストもかかりますし、
定期的なメンテナンスも必要になります。
運転時間が長くなれば電気代もかかります。
たてもの自体で基本性能をしっかりしたものにしておいて、
寿命の短い設備系はあまり重装備にしないほうがいいと感じます。

といっても設備機器に関して否定なわけでもありません。
OMソーラーのようなパッシブソーラーシステムは設備機器ですが、
非常に建築と融合した考えかたです。
設計段階での難しさはありますが、使っている機器はわりと単純なものです。
建築の基本性能がないと効率が下がるので、その分建築費が増してくるということはありますが、積極的につかってゆきたい気持ちがあります。

設備計画も「単純な考えで」効率よく計画すれば「省エネ」になるだけではなく、
メンテナンスも抑えることができると思います。

次は「誰のため」というお話の予定です。

 

菰田真志+菰田晶
有)菰田建築設計事務所

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