内装インテリア造作家具の収納扉に洗練されたデザインの取手つまみを選んで付ける
建築やインテリアの中にある物の存在も気になります。
私が結構気になるのが家具・収納扉の取手・つまみのたぐいです。
絶対的なサイズは小さいのですが,取手・つまみの存在が,それがついている収納そのものの存在をも主張している様に感じられ,シンプルに見えなくなってしまうのです。
普通そこまで意識はしないと思いますが,「空間の印象をかたちづくる内装インテリアの細部ディテール」で書いた様に人間の潜在意識にはそう働きかけているのではないかと思うのです。
ですから,取手やつまみをつけずプッシュラッチといって扉を押すと中から扉が押され,少し開いて手がかけられる。といった金物を使う事が多いのですが,機能や頻度,あるいはお使いになる方の年齢などから常にそうする訳にはいかず,その場合,小さく・あるいは細くて持ちやすいデザインのシンプルなものを選んで使用する事になります。
昔はそういう金物もいくつかあったのですが,技術を持つ職人さんの引退とともに機械生産のものだけになってしまい。それもなぜか小さいサイズのものが年々廃版となり,常によい取手類がないのかを探し求めています。
私の思いを託し,小さくても指でしっかりと掴む事ができる取手(つまみ)を石川県の伝統産業の手業により商品化したもの(正規の販売にはもう少し時間がかかりますが)をご紹介します。
山中漆器の整形のツマミと輪島塗りの不整形のツマミでいづれも高さ15〜25㍉程度のものです
↑ 山中漆器のろくろ技術と刃物による加工技術を活かし,小さくても指がすべらない形状と加工のされたつまみです
↑輪島 塗り工房楽の乾漆技術により,指の形に沿った形状により小さくても指先でしっかりつまむ事ができます。
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7/26(土)自然素材の木の家「江戸Styleの家」見学会・相談会のお知らせ @小泉拓也+栗原守
自然素材の木の家「江戸Styleの家」見学会・相談会を7月26日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。無垢の木や珪藻土などの自然素材でできた約27坪の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいです。約20年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。 住宅展示場の大手ハウスメーカーのモデルハウスとは全く違う空気が流れる木の家の中でゆったりと流れる時間を体感してみませんか...