音楽室のある家をつくる-7@菰田真志+菰田晶
今週のリレーブログ担当の菰田(こもだ)建築設計事務所の菰田真志です。
昨日に引き続き音楽室に関して書こうと思います。
今日はプレゼンした「音楽室のある家」の計画案を掲載します。
【ラフ模型】
「音楽室のある家」と言いましたが、本当のところは「音楽室な家」といったほうが正しい位の提案です。一階は玄関を兼ねたホワイエと最低限の水回りと音楽室です。2階は音楽室の客席であるひな壇をのぼった2階客席を仕切って部屋として使うというものです。
隣接するご自宅から使うということで「離れ」として使うことを前提にしています。
【平面図】
【断面図】
音楽室の形状は「メガホン型」という演者から壁・床とも後ろに向かって広がってゆく形にしました。こうすることで天井高・音楽室体積(残響時間→大)を確保しています。平行な壁をなくすことでフラッターエコーを軽減することも狙っています。
音響調整板等の音響装置なしでも使えるくらいに、基本的な性能をしっかりさせて、使い始めてからの音響調整を少なくしたいということを考えています。
仕上げの音響的な区分は下記のようになっています。
二階後壁の吸音壁をもう少し奥行きを大きくしたいところですが(低音の吸音がすこし弱い)、その部分をひな壇の立ち上がり部分で補っています。
かなり割り切って音楽室の性能に振った提案だったので、なかなか受け入れ難いものだったかもしれませんが、個人の音楽室という意味ではぜひ作ってみたかった案でした。
どなたかこの案を弊社で設計させていただける方いらっしゃいませんか?
連絡お待ちしております。
****
これで、今週のリレーブログをおわりとしたいと思います。
ありがとうございました。
(有)菰田建築設計事務所 菰田真志+菰田晶
http://www.archi-komo.co.jp/
− 最新イベント情報 −
「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」(長期優良住宅)完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守
調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪、長期優良住宅認定の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...