注文住宅住まいのビルトインガレージに趣味のシーカヤックを収納

住まいづくりで大切な事は沢山ありますが、読書、音楽、小物づくりなど、住まいの中に趣味を楽しめる場所があると嬉しい。

本日は「カヤック」を楽しむ方の住まいで実現したちょっとした工夫をお話したいと思います。

ウォータースポーツで扱うウエアや道具など、出掛ける前の準備からはじまり、外から持ち帰ったものを洗ったり乾燥させたり快適に扱える家であったなら、遊びの楽しさもきっと倍増するに違いありません。

カヤック01

例えば、以前に設計した個人住宅「ながらの家」。限られた住まい規模の中で、施主ご主人がシーカヤックを楽しむための空間として、ビルトインガレージを採用しています。

基本的には自家用車の駐車スペースですが、壁に金属製の腕木を使ってコンパクトにカヤックを収納。カヤック本体に傷がつかないよう壁面を木製仕上げにしました。車を寄せる事で、天候に左右されない洗浄や、修理作業が出来るスペースの寸法も意識した空間です。

一方、ビルトインガレージにはご主人の居室が面しているので特に整備道具の行き来が効率的です。また、部屋からカヤックが眺められる安心感も魅力になっています。ちょっとしたことですが、壁面素材や部屋とガレージの位置関係にも拘りたい。カヤックに限らず、丁寧なビルトインガレージは趣味の幅を広げるヒントになるかもしれません。

古川達也
古川都市建築計画一級建築士事務所

カヤック02

著者情報

古川 達也古川 達也

古川 達也 ふるかわ たつや

古川都市建築計画

住まいが安心で心地いい。そして住まいに感動がある。 そういう家づくりのお手伝いをしたいと思っています。

− 最新イベント情報 −

「江戸Styleの家」オープンハウスのお知らせ 2024 年11月30日(土) @小泉拓也+栗原守

「江戸Styleの家」オープンハウスを11月30日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。約19年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。自然素材の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいの雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 *「江戸Styleの家」はエコの取り組みでグッドデザイン賞を受賞しました。 *2021年12月「渡辺篤史の建物探訪」、「突撃!隣...