アンビルドプロジェクトから学ぶ、家づくりアイデア集4 @石井正博+近藤民子
今週の “リレーブログ” もいよいよ最終回となりました。設計事務所アーキプレイスの石井正博+近藤民子です。
今回は「土間と深い軒のある平屋」のアイデアをご紹介します。敷地や暮らし方によって住まいのかたちは変わりますが、光や風、庭(外部)とのつながりは多くの家づくりに役立つ視点です。アンビルドプロジェクトでの工夫を通じて、皆さんの家づくりのヒントになれば幸いです。
第4回|庭と光を楽しむパッシブ住宅_土間と深い軒のある平屋
深い軒や南側の広い庭、内土間と外土間のつながりなど、光と風、庭との関係を活かしたパッシブデザインの住宅です。リビングやキッチンからの眺め、家事動線の工夫など、暮らしやすさと快適性を両立するアイデアを平面図や模型写真とともに紹介します。

道路側からの外観 外土間と内土間を深い軒が覆っています。 南傾斜した屋根に太陽光パネルを設置
■主なご要望
◎夏の日差しを遮り、冬は光を取り込む
◎内土間・外土間を介して母屋や外部と繋がる
○リビングダイニングから庭や緑の景色を楽しめる対面キッチン
○ナチュラル、シンプル、エコ、断熱、防犯、耐震
○パッシブ設計による四季を通した快適性
・バラや植栽を楽しめる広い庭
・対面キッチン
・深い軒
・SW構法、太陽光パネル10.0kw
・希望建物規模:32坪、平屋、4LDL+土間
・家族構成 ご夫婦+子供二人(想定)
■敷地条件
栃木県那須塩原市
東側道路:幅員4m(2項道路、市道緑339号
建ぺい率/容積率 60%/200%
用途地域:指定無し、防火指定なし(法22条)
敷地面積 382.39m2(115.67坪)
■設計主旨
1.深い軒と庭を活かしたパッシブデザイン
深い軒により夏の日差しを遮り、冬には光を取り込むパッシブ住宅。南側には広い庭を設け、バラを育てる楽しみとともに、四季を感じられる暮らしを計画しました。
2.内と外をつなぐ土間空間
母屋や外部と緩やかにつながる内土間と外土間を配置。住まいの内と外をつなぐ中間領域が、家族や来客の交流を豊かにし、暮らしに広がりをもたらします。
3.景色と暮らしを結ぶ居住空間と動線
リビングダイニングと庭の緑を望む対面キッチンは、日々の食卓を彩る場に。さらに回遊できる動線計画により、家事がスムーズに進む、暮らしやすさを兼ね備えた住まいです。

南北に風の通り道をつくり、夏は日差しを遮り、冬は光を取り込む工夫を施し、屋根には太陽光発電パネルを載せた断面構成

内土間からLDKを見る。右側のゲストルームは普段はリビングの一角として利用することで、多様な使い方ができる。
[左]キッチンからLDを見る。右手には外土間に行き来できるパントリー。
[右]ゲストルームはリビングや内土間に隣接し、母屋側にある勝手口から利用しやすい。
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設計事務所アーキプレイスでは、石井正博と近藤民子の男女ペアの視点を活かして、暮らし易さ(光と風、家事動線、収納など)、性能(安全性、断熱性、防犯性、耐久性など)、デザインのバランスのとれた心地よい住まいをご提案しています。
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