中断蹉跌計画となったリゾートマンションプロジェクトの設計図
今回ご紹介するのは、コンペではなく、実際に工事を前提に設計が進んでいた案件です。ゴルフ場に隣接した敷地に計画されたリゾートマンションで、コースの緑を借景とした横長のフォルムは、あたかもクラブハウスをイメージさせます。敷地内は濃密な庭作りを行い、外部空間と一体となった豊かな室内を目指しました。
当時、独立して間もなかった事もあり、この計画を進めるにあたり株式会社にするなど、仕事を進める上での大きな転換点になったプロジェクトでした。
お客様の夢を形にするために、多くの打合せと計画の更新を重ね、設計をまとめきる所まで辿り着き、着工への準備は順調に進んでいました。
ところが、最終的な工事契約の段になり、ご要望と予算の乖離や、計画そのものの難しさなども重なり、最終的にはお客様の都合により、プロジェクトが止まってしまいました。
この計画には相当なエネルギーを注いでいたため、中止はとても厳しいものでした。パートナーを組んで貰った設計チームの方々にも多大なご迷惑をかける事にもなりました。今も忘れる事が出来ない、2月26日の事でした・・・。
その後、残された諸々のゴタゴタもようやく片付き、実現していれば、恐らく代表作になったであろうと思うこの案件も、ようやく落ち着いて振り返る事が出来る様になりました。困難な事ばかりであったかと云うと、そうでは無く、楽しい事もあり、いろんな意味で勉強になったと感じます。
いつかはこれを上回るものを作ってみたい・・・・と、思い描く次第です。
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「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」(長期優良住宅)完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守
調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪、長期優良住宅認定の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...