設計事務所を選ぶ方法:建築家本人に会って話して相性を試す
今週リレーブログ担当の菰田建築設計事務所の菰田真志です。
最近一般の方々と話をしている中でよく聞かれることがあります。そんなことを書いてみようと思います。
よく家を建てるという話をしている中で、設計事務所が選択肢としてあるのは判っているけど、どこに頼んだらいいか判らないという話が出ます。
確かにその通りだと思います。
ネットで調べても、いろいろな情報が入ってきますし、設計事務所をさがしても本当にたくさんの事務所が存在します。
事務所ごとにいいと言っていることも違っていたり、研究熱心でいろいろと調べる方であればあるほど判らなくなることもあるようです。
そういう方と話をしていると、何を根拠に決めればいいのか判らないというのももっともだと思います。
そんなの時にはこんな話をさせて頂いています。
「気になる設計事務所があったら、まずは会ってみたら如何ですか?」
「正直に、いろいろ迷っているけれども兎に角会って話を聞きたいと言って嫌がる事務所は少ないと思いますよ。一度ならず会って話をしてみて、作っている建物の好き嫌いだけではなく、設計の進め方、家に対するの考え方や設計者のひととなりなどもご自分に合っているのかどうか確かめてみたらいかがですか?」
「事務所によって本当に違います。事務所の数だけやり方があると言ってもいいかもしれません。これは建主さんからみてもそうですが、設計事務所にとっても同じことが言えるんですよ。建主さんは毎回必ず違います。同じ建物がよかったと言って訪ねてきても全く違うんです。」
「設計を始めると最低1年かかります。基本設計-実施設計-見積-確認申請-工事監理と順調にすすんでいっても1年以上かかるものです。」
「正直にいいましょうか。1年かかって進めてゆくのは大変な作業です。我々は様々な条件の中から組み上げてこれがBESTだとおもうことを色々提案しますが、最終決定をするのは建主さんです。決断の連続です。設計段階での打ち合わせも多いです。そんな1年をキライなひと(設計者)とやるのは嫌でしょ?それは我々も嫌なんです。つらいんですよね。」
「なので、設計している建物が好きとかではなくてほんとうにお互いの相性がどうなのかということは大切なのです。」
「だから、一度と言わず会ってみてください。家の話だけではなくて、趣味や生活スタイル、仕事の話、子供の話、将来の話など雑談的な話も含めていろいろ話してみてください。その上で嫌だったら断ってもいいと思いますよ。」
こんな話をさせていただいております。
なかなか直接連絡をとって会いにくのは億劫かもしれません。でも家づくりはお金も時間もかかる大事業ですから、是非会ってみてください。
それでも直接会いに行くのが気後れするようでしたら、31会のイベントのような設計者自らが事務所の外に出てくるイベントに来てみてはいかがでしょうか。いろんな設計者に直接会えるチャンスです。そこで気になった人と次はじっくり会ってみるのもいいかもしれません。
− 最新イベント情報 −
「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」(長期優良住宅)完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守
調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪、長期優良住宅認定の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...