よりどころのある家-その2「我が家のカタチ」@七島幸之+佐野友美

家の外観は、通常どういう要因で決まっているでしょうか?

敷地がとても広く何の制約も無い場合はさておき、
実際は、敷地の周囲は様々なもので囲まれているケースがほとんど。

都心部や住宅地などで家を建てようとすると、
建蔽率や道路斜線・北側斜線など様々な敷地条件のなか、
許容される建物ボリュームをなぞるように
建物の形態が決定されていることが多いと言えるでしょう。

また、建物に安易にバルコニーを足し算する傾向がある気がしますが、
洗濯物干し場にしか使えず、その他の時には全く使われないバルコニーはもったいない。
方位や周辺の状況をしっかり分析して、建物の平面構成・使い勝手と調整を行い、
日常的な寛ぎの空間として利用できるようにしたいところです。

その上で、お施主さんが「我が家のカタチ」と思えるような
印象的な外観デザインとすることができたら、
より長く愛着の沸く我が家となるのではないでしょうか。


ビューポイントによって異なるカタチに見える形態


一目で我が家とわかるファサード

>>七島幸之 + 佐野友美/アトリエハコ建築設計事務所 建築家31会のページ
>>アトリエハコ建築設計事務所のHP

著者情報

七島幸之 + 佐野友美七島幸之 + 佐野友美

七島幸之 + 佐野友美 ななしまゆきのぶ さのともみ

アトリエハコ建築設計事務所

詩的にシンプルな、それでいてユーモラスな建築をつくりたいと考えています。 要素を削ぎ落とすのではなく、生活の為の設えがさりげない在り方で生活を彩る、シンプルな家。 姿カタチや空間の佇まいに住まい手の個性が垣間見えるような、唯一無二の「生活の容器」を自由で柔軟な発想で追求します。

− 最新イベント情報 −

内覧会のお知らせ@七島幸之+佐野友美【久我山のSunny platform house】

この度、アトリエハコ(@七島幸之+佐野友美)で設計監理を行った住宅が完成に近づき、 お施主様のご厚意により完成見学会を行わせて頂く運びとなりました。     【久我山のSunny platform house】 落ち着いた低層住宅地の私道突き当たりの敷地に建つ、ダンス教室併設の戸建住宅。 最大容積確保、2台分の駐車場、家族と教室生徒のアプローチ、内部の借景及び近隣家屋とのバッファーとしての庭空間… 限ら...