都市に住む。第二回目@小林 武

昨日に続き都市という人口密度の高い場所で豊かな生活空間を獲得した事例の第二弾を紹介致します。

Fresnel【完全分離の二世帯住宅】

地下1階から2階までが子世帯エリア、子世帯の動線で使用されずワンフロアー全てが使える3階が親世帯エリアとした住宅である。

2世帯住宅である意味を含め、計画中に各世帯の気配が少しだけ感じられる事と多層になる空間に豊かな緑が入り込む装置として光庭を間取りの中心に配置している。

2階子世帯LDK。右手に見えるのが光庭。1階からの緑と吊り下げ式にグリーンを育てる金物も製作している。
2階キッチンから光庭を見る。戸建てならではのプライベート空間を独り占めできる。見下げるとガレージとアプローチが見え、見上げると親世帯の気配が少しだけ感じられる。
3階親世帯Living。地域的な高さ制限(高度斜線)があるので南面が非常に開放的なLiving。
子世帯浴室。グレイッシュなタイルでデザインした。シンプルな浴室。
親世帯階段&EVホール。ディテールにも拘ったスチール階段とリブ付建具。
外部からの入り口は1ヶ所であるがトンネル状の通路を通って各世帯の玄関へアプローチする事が出来る。

まだまだ色々なアイデアを盛り込んだ実例があります。KOB建築設計事務所のHPを是非ご覧ください。

>>小林 武/KOB建築設計事務所 建築家31会のページ
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著者情報

小林 武小林 武

小林 武 こばやし たけし

KOB建築設計事務所

たまには空を見上げませんか?たまには逆立ちしませんか? お気に入りの靴を履いて出掛ける時って少し気分がスゥーっとして気持良くなる事があります。 些細な事かもしれませんが,こんな[何と無く良いね]を常に考えて建築設計をしています。 この何と無く良いねと建物にかける費用は必ずしも比例しません。比例するとしたらその行為に関わる人たち(顧客・設計者・監理者・施工者)の発想や情熱また努力だと思います。 その中で私たちKOBは機能性・安全性・設計者の立場の独立性をまず第一に考え,それから一歩先にある心地よさや感動を求めて一つずつ丁寧に考えて皆様の期待に応えていきたいと思います。

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