『間取りの模範解答』2面道路で地域の抜け道に面した敷地ながら、周囲を気にせず過ごせるアウトドアリビングのある住宅@七島幸之+佐野友美

2面道路に面した角地で光や風が入りやすいとても良い敷地なのですが、前面道路が地域の抜け道となっていました。普通に庭や窓を設けると、音も目線も気になり、場合によっては使えない庭になってしまったり、カーテンなどを閉めっぱなしになることも考えられました。

 

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お施主さんは、蒼青とした庭が絶対に欲しいということでもなかったので、敷地境界線沿いに外壁と同じ素材で壁を建て(建築本体と梁で構造的につないでいます)その壁に囲われたウッドデッキテラス、とポーチを設けました。<1階平面図に赤い点線で囲った部分です>

リビング一角にある畳から一続きのテラス。

リビングと行き来する窓にはカーテンいらずで、テラスというよりはアウトドアリビングになりました。

そしてこのテラスから玄関ポーチへ繋がっています。

テラス同様、壁で囲まれた玄関ポーチがある、この住宅。

玄関ドアからいきなり外部に出ても、ワンクッションがあるので小さいお子さんがいても安心です。

キッチンに立ったところから玄関と玄関ポーチを見た様子。子供が遊んでいても目が届きます。

 

オマケ

この住宅は、2階に寝室・子供部屋と、お風呂・洗面脱衣室・テラスが集結しているため、洗濯動線が一筆書きで済むプランとなっています。<2階平面図の赤い点線のところ>

奥に洗面室、ガラスで囲まれたところが物干しテラス。

雨天や外出時や花粉の時期などは、テラス前の広めの廊下(一般的な木造住宅の1.5倍の幅)に干すこともできます。

物干しテラスも壁で囲まれ、洗濯物が外部から見られません。

1階から階段越しに見える、物干しテラス。

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七島幸之 + 佐野友美 ななしまゆきのぶ さのともみ

アトリエハコ建築設計事務所

詩的にシンプルな、それでいてユーモラスな建築をつくりたいと考えています。 要素を削ぎ落とすのではなく、生活の為の設えがさりげない在り方で生活を彩る、シンプルな家。 姿カタチや空間の佇まいに住まい手の個性が垣間見えるような、唯一無二の「生活の容器」を自由で柔軟な発想で追求します。

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