「間取りの模範回答」祖父+2世帯の4世代住宅は、祖父の部屋を要にすれば丸く収まる。
建築家31会の新刊「間取りの模範回答」P92〜P93に、光設計の設計した2世帯住宅の間取りが掲載されています。誌面では伝えきれなかったことなど写真とともに解説します。
この住宅は2世帯のご家族のための住宅で90代のおじいさまも一緒に暮らす仲良し家族のお住まいです。4世代のご家族たちが気持ちよく一緒に暮らすための工夫として大きな中庭を計画しています。この中庭は4世代が共用のスペースとして遊んだり、緑をみたり、日向ぼっこをする場所になっています。
祖父にとっては部屋から広縁を通して庭とつながる以前の家のような懐かしい空間でもあります。中庭を通して冬の木漏れ日が入る祖父の部屋はこの家でいちばんの快適な場所になっています。祖父の思いを大切に…そんなご家族の願いを実現した2世帯住宅になっています。
庇を大きく張り出して水平線を強調した外観にしています。中央の大きな庭石は以前のお住まいの時にこの場所にあったものでそのままの位置で外構に利用しています。それぞれの世帯の屋根に太陽熱温水器の集熱パネルをのせて、太陽熱を利用して家中のお湯を作っています。
中庭にはデッキを張って裸足で出られるようにしています。左は親世帯の玄関、右は子世帯の玄関です。中庭には両世帯の玄関からも出られるようになっています。
初夏の天気の良い日には、こんな感じで両世帯が中庭を楽しむことができます。
親世帯の玄関には作り付けのベンチがあります。床はテラコッタタイル、腰壁はくりこま杉羽目板貼りにしています。
親世帯のリビングと畳コーナーはバリアフリーにしています。大きな梁を現しにして昔の民家のような空間にしています。
以前の家にあった細かい細工の欄間を建具の扉の明かり取りに転用しています。透明硝子でサンドイッチにしてホコリが入らないようにしています。
子世帯の洗面所は木製のカウンターにして砥部焼の陶器のボウルを使用しています。この陶器のボウルは建築主さんが旅行先で見つけたものを購入したものを大工さん工事で設置したものです。
子世帯のリビングです。丸い大黒柱をアクセントにしています。左側には珪藻土の壁をくりぬいてニッチの飾り棚を作っています。
子世帯のキッチンの横にある家事コーナーです。子供たちの学校のメモなどを張っておくなど便利に利用できるコーナーです。
子世帯のお風呂には小さな坪庭を計画しています。バスタイムを開放的に楽しむことができます。天井、壁には水に強いカナダ杉を張っています。
− 最新イベント情報 −
2月28日(土)住まいの「なかみ」構造見学会のお知らせ @小泉拓也+栗原守
どんなふうにできあがっていくのか、どうやってつくられているのか…住まいの“なかみ”とは、出来上がった時には隠れてしまうところ。見る機会の少ない工事途中を見ていただくものです。 無垢の柱や梁などの構造材、Baubioとセルロースファイバーの断熱材、通気の工夫などの“なかみ”を実際に見ていただきながら詳しく説明をします。光設計の「呼吸する住まい」の“なかみ”を見ることができるいい機会ですので、是非ご参加ください。 会場:杉並区荻窪 「スロープ玄関の小さな木の家」 ...












