「間取りの模範回答」 犬や猫と暮らすなら、階段よりもスロープの家@前田敦
建築家31会の新刊『間取りの模範解答』P126〜P127 に、
前田敦の設計した愛犬家住宅(スロープの家・CUBE)の間取りが掲載されています。
誌面では伝えきれなかったことを、図面や完成写真などを加えて解説致します。

高齢のお母様、高齢の愛犬「ラブラドール」との快適な生活を考え、弊社のサイトに訪問された姉妹
大型犬を抱いたまま階段昇降や、足の悪い高齢の母の動線を考え抜いた結果、この「スロープの家」を建てたいと考えたそうです。
当初は、ずっとお住まいになっていらした土地での計画としてスタートしました。
土地の広さや建蔽率等のの関係から、1/8という勾配を満足させるにはスロープの面積が家全体の面積の占有率が高くなってしまいます。

そこで、昇降のための空間として「スロープ」ではなく、「ゆったり階段」でのプランを提案してみました。

確かに「昇降のための空間」の占有率は下がった計画が実現します。
クライアントさんが「前田先生はどちらを採用したいですか?」と意見を求められました。
僕としては、スロープが理想だと思うので、現在建築中の別のスロープの家を体験しませんか?とお誘いしました。
建築中のスロープの家とは「スロープの家・卍」です。
ちょうど、オープンハウスで内覧ができるタイミングでしたので、実際に体感していただきました。
家中を一回りご案内をした時点で、クライアントさんの表情が、「確信」に変わっていくことが伝わってきました。
「私たちの理想のスロープの家が実現ために、改めて土地探しからお願いします。」というオファーをいただき、
「スロープの家・CUBE」が実際にスタートしました。

新築のための候補地がほぼ決まった段階で、その土地でのプランに基づいて制作した最初の模型です。
プランや模型を確認した段階で、土地購入の正式な手続きに入りました。
一般的には、土地に合わせて計画を行いますが、
弊社では、計画案の骨格を定めて、それが成立することを確認し、初めて土地の購入手続きを行うという特殊な方法を採用しています。
この方法は、「建築主さんにとって土地購入に失敗しない最善の方法」だと考えて弊社では普通に行なっていますが、
とても好評です🎵

スロープは屋上のドッグランまで連続しています。

屋上のドッグラン

木の温かさに包まれたスロープ

愛犬の食事用テーブル(引出し式)

危険がいっぱいのキッチンにはギャビネット式の遮蔽扉でガード

愛犬たちとクライアントさん
今でも時々訪問させていただき、生活ぶりを聞かせていただいております。
詳しくは、こちら→ スロープの家・CUBE
間取りを決める時は、一度のプレゼンで決まることもあれば、理想を実現するために新たに土地探しからスタートすることもあります。
大切なことは、どんな住み方をしたいか? 今の生活をどのように変えていきたいか?など、そんな建主さんの想いを描くことだと思います。
建築家はそんな想いを形にしてくれる存在なんです。
− 最新イベント情報 −
2月28日(土)住まいの「なかみ」構造見学会のお知らせ @小泉拓也+栗原守
どんなふうにできあがっていくのか、どうやってつくられているのか…住まいの“なかみ”とは、出来上がった時には隠れてしまうところ。見る機会の少ない工事途中を見ていただくものです。 無垢の柱や梁などの構造材、Baubioとセルロースファイバーの断熱材、通気の工夫などの“なかみ”を実際に見ていただきながら詳しく説明をします。光設計の「呼吸する住まい」の“なかみ”を見ることができるいい機会ですので、是非ご参加ください。 会場:杉並区荻窪 「スロープ玄関の小さな木の家」 ...


